兵庫県立美術館の李禹煥展
おはようございます、こんにちは、こんばんは
本日は、元ギャラリストギータのアート配信です。
今回は、絶対行くつもりだった兵庫県立美術館の李禹煥展。
やっとやっと行けました。
現代アート超大物。だけど名前ともの派の作家さんとして覚えているだけの人でした。
現代アートギャラリーに勤めていた割にそこまで現代アートの面白さに目覚めてくて今更残念がっているギータです。
面白かった。あっという間に2時間以上経ってました。
やはり、がっつりその人だけの展覧会は見応えあっていいですね。
初期の作品から最新作まで、変遷も見られて楽大満足。
会場入ったら鮮やかなどピンクが目に入ってびっくり。
石とガラス代表作のイメージをぶち壊されました。
画面全部蛍光ピンクの前にいると自分もピンクの中に入っているみたいです。
次の部屋は、私のイメージ石とガラス、もの派だとわかる作品。
そう、李禹煥はもの派の代表作家。
先ほど大阪中之島美術館と国際国際美術館共同開催の具体展覧会で見た具体と並ぶアート運動です。
1960年代末から70年代初め、土や石、木などの素材にほとんど手を加えないで仮設展示していました。
作品を作家の意図だけでなく、観る人と作品が出合う場にしようとした運動です。
海外ではミニマルアート全盛、少し違う方向性が面白いなと思いました。
人工的な匂いより、素材を活かしたような作品なんです。
そして、フランスでの展示《関係項―棲処(B)》と《関係項―無限の糸》を今回は兵庫県立美術館の中庭と円形テラスで再現。
写真を見たら全く違うイメージ。
作品と空間の関係も重要と実感しました。
空間の中に自分も入って堪能しました。
フランスでの展示体験したかったなと写真を見て思いましたが、これもその時のタイミング。
作品はいつでも見られるものではなく、写真で見るものでもないですね。
知ってると今この場で観て体感するは全く違います。
写真だけ、知ってるだけでここまですごいとは思えなかったのではないかと思います。
一度体感してほしい、と思う展覧会でした。
李禹煥は哲学者ハイデガーの思想を参照しつつ独自の理論を展開したと言われているのですが、哲学を学んでいたんだそう。
日本大学の哲学科を卒業されていて、同時に絵画も制作されていたそうで、才能ある人っているんですね。
羨ましい。
兵庫県立美術館李禹煥展HPの最初に掲載されている李禹煥の言葉
「自己は有限でも
外部との関係で無限があらわれる。
表現は無限の次元の開示である。」
これが李禹煥の作品を表していると見終えて改めて納得。
西日本では初めての大回顧展だそうで、観に行けてよかったと思う展覧会でした。
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