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いつか光るとき
遠く遠くから
希望の種を口に挿し
羽ばたきの歌と共に
雲間からそれを
金色の鳥が落とした
背に乗る少女は
見覚えのある顔で
破顔するところを見て
ああ、間違いないと確信した
私はそれを見て
泣き出しそうになってしまい
きっとそれに気づいたのか
短く弱い雨が降った
希望は待つものでも
追いかけるものでもなく
遠いながら傍にあることに
気がついていられるか
どうかなのだと思った
遠いよ、
きみはとても遠い
私はそれに気づいて
泣き出してしまい
けれどもう
雨は降ることはなかった
歌だけが語りかけた
金色の鳥は遠く遠く
目で追いかけながら
凸凹だらけの道を
泣きながら走った
◇
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tenさんの素敵な絵から着想を得て
ことばの絵を紡いでみました
空を飛べない私のことば
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