夕暮れ散歩2
細く曲がりくねった住宅街の道。
帰せずして、突然巨大な鉄塔が現れた。
それにしても、車が全く通らない。
スーパーからも、電車の駅からも少し距離がある。
車か自転車がなければ、ちょっと不便だろうなと思う。
それにしても静かだ。
風に揺れる葉音、歴史ある神社。
遠くでウグイスが鳴いている。
どこかに大通りに通り抜けられる道はないかと探してみるが、どこにもそんな道はない。
古い住宅街。
きっと、昔ながらの道なのだろう。
民家の先で、突然、行き止まりになっていたりする。
交通量は、必ずしも道の大きさに比例しない。
私が住んでいる場所は、スーパーとホームセンターがすぐ側にあり、大通りからもすぐだ。
そのため、マンションの前の細い道を、店に向かう車と、大通りへ抜ける近道として利用する車が頻繁に通る。
静けさを望むのなら、少々の不便は覚悟しなければいけないということか。
おそらく、住人以外はほとんど通らない道。
私が住んでいる場所からさほど離れていない場所で、不便さと引き換えに、静かな生活を手に入れているこの地域の人達を、ちょっとうらやましくも思う。