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【今日の一冊】有川ひろ『阪急電車』

こんにちは。Andyです。

10月に入って涼しい日が増えてきました。
寒暖差になかなか体がついていかない日々です…
皆さんも体調には気を付けてお過ごしください。

さて今回は、私が読んだおすすめの本をご紹介します。

実は昔から本が大好きで、幼い頃から沢山の本を読み心が救われました。
そんな大切な作品を、ぜひ皆さんにもお届けいたします!

今回紹介するのは、有川ひろさんの『阪急電車』という作品です。


どんな方にオススメ?

・電車が好きな方(阪急電車が好きな方は特に)
・人間観察が好きな方
・人と触れ合ったようなあたたかい気持ちになりたい方

あらすじ

兵庫県西宮市~宝塚市を南北へつらぬく阪急電車の今津線が舞台。
2011年には映画化もされた作品です。

各駅ごとに1話ずつ描かれている短編集で、駅ごとに主人公がいるという構成。

前半は宝塚駅→西宮北口駅、後半は西宮北口駅→宝塚駅へ進んでいきます。

読んだ感想

毎話主人公は変わりますが、線路が続くようにゆるやかに物語が続きます。
電車のように、人間模様や乗客の心が揺れ動く描写がとても面白いです。

最初に読んだ頃、私は今津線に乗ったことがありませんでした。
それから10年以上が経ち、先日久しぶりにこの作品を読みました。

その間に私は阪急沿線に住み、今津線にもよく乗るようになり…
改めて読むと、より鮮明に駅の様子を思い浮かべることができました。

主人公もさまざまで、ひとり暮らしのOLさん、地方から来た大学生、大学受験を控えた高校生など…
いつかどこかで経験した、胸がきゅっとなる思い出が蘇ることでしょう。

また、西宮北口行の前半、宝塚行の後半で、各話の登場人物のその後を知れたり、対比を見つけることができるのも、味わい深さを生み出しています。

日常の中にある出来事から、心の機微を感じたり。
心がじんわりあたたかくなる読後感。秋にぴったりな作品です。

阪急今津線について

この、阪急「今津線」という路線、結構面白い路線なんです。
乗りなれない方のために少し解説します。

西宮北口駅

西宮北口駅は今津線と神戸線が直角に交わる大きな駅。
阪急西宮ガーデンズという大きなショッピングモールがあり、たくさんの人で賑わいます。

そこから宝塚に向かって北にのぼるにつれて、住宅街に入っていきます。

とはいえ、ただの住宅街ではなく、沿線には関西学院大学や阪神競馬場など学校や人が集まる場所が点在。
関西では文教地区の一つとして知られています。

宝塚駅

北側の終着宝塚駅には、あの有名な宝塚大劇場があります。

駅に降りた瞬間、宝塚感満載のホームがお出迎え。
阪急百貨店も入っていて、上品な佇まいです。

宝塚駅には阪急宝塚線が接続しており、大阪方面に向け南に下ることもできます。(少しだけ作品内でも触れられていますね)

「今津」の正体

と、ここまで来て、「なんで今津線って名前なの?」と思った方もいらっしゃるでしょう。

実は、南側の終着駅は、西宮北口駅からさらに南にある今津駅
今津駅は海手側を東西に貫く阪神電車と接続する駅です。

ただ、今津駅には直通しておらず、西宮北口駅で乗り換える必要があります。
海手側=南も住宅街ですが、山手側=北とはまた違った雰囲気です。
(こちらについても作品内で「ゴンちゃん」が触れていますね)

Andyの今津線おすすめスポット

作品を読んだ後、「今津線沿線に行ってみたい…!」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

最後に、阪急沿線に住んだことのあるAndyの今津線おすすめスポットを4つご紹介します。
ぜひ聖地めぐりの参考にしてください!

門戸厄神(門戸厄神駅)

日本三大厄神の一つ。
日本中から厄除けしたい方が集まる有名な厄神さんです。
私も厄年の時にお札を買いに行きました。

住宅地に参道があります。
厄神さんの近くのお饅頭やさんが美味しいです。

急な坂道があるので、スニーカーなど歩きやすい靴を履いていくと〇。

パンネル(小林駅)

関西では有名なパン屋さんです。
百貨店で催事をすると行列できるほどの大人気。

何店舗かあって、私は仁川のお店に行きました。
食パンがもっちりおいしいです!

阪神競馬場(仁川駅)

日本の中央競馬の中では東京・中山・京都に並ぶ大きな競馬場。
春の桜花賞・宝塚記念、暮れの2歳G1はたくさんの人でにぎわいます。

競馬場内には大きな広場と遊具、芝生があります。
宝塚と西宮の小学校では必ず1回は遠足に訪れるそうな。

名物のかすうどんを食べながら、新聞とにらめっこする時間が至福の時。

宝塚大劇場(宝塚駅)

日本では知らない人はいないであろう、女性のみの歌劇団。

劇場自体は無料で入場OK。
建物を見学したり売店で買い物を楽しむこともできます。
缶入りゴーフレットなど、宝塚ファン垂涎の品も多数品揃え。

劇場前の花のみちにはたくさんのオブジェがあり、
写真スポットにもおすすめです。

おわりに

今回はおすすめの本、有川浩さんの『阪急電車』を紹介しました。

作品を読んだあとは、是非阪急今津線にも乗ってみてください。
そして一緒に読書の秋を楽しみましょう🍁📖

今日もご覧くださりありがとうございました。
少しでも皆さまの心にあたたかさを届けられますように。
またお会いしましょう!

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