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評価の高いカフェで感じた日本的おもてなし
タイから帰国して早3週間。
改めて、日本っていいなぁ、って思う日々です。
何がいいかって?
それはサービス業のレベルがとにかく高いことです。
したいなぁ、って思うこと。
こうだったらいいなぁ、って思うこと。
海外と比較すると、
「まさに痒い所に手が届く」そんなサービスに溢れていると感じるのです。
外国の方からは、
「日本は不便なことが多いけど、サービスはとてもいい。言葉は通じなくても、なんとかしようと気を遣ってくれる。」
というような言葉をよくいただきます。
(お客様として大切にされた)
と感じられるのが日本の「おもてなし」といえるのではないでしょうか。
先日のことです。
出雲市に用事があり、ランチスポットをGoogleマップで探していたところ、一際評価の高いカフェ(4.8pt)がありました。
どうしてだろう?
と気になって、訪ねてみました。
決してとってもスタイリッシュでおしゃれなお店というわけではありませんでした。
むしろ温かみを感じるアットホームな雰囲気。
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一つ一つのテーブルに簡易的な仕切りがしてあって、ゆっくりお話しするには良さそうです。
逆に私みたいなおじさん一人ではちょっと場違いかもw
おすすめのランチセットを注文。
「お腹が空いてるので、ご飯は大盛りでできますか?」
と少し、欲張ってみました。
午前中に運動不足解消のためにプールで泳いでいたのです。
正直お腹はペコペコでした。
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程なくしてやってきたランチセット。
めっちゃ豪華で思わず生唾ごくり。
一品一品が手作りなのが伝わってきて、確かにあの評価は頷ける。
すかさず店員のお姉さんが控えめに声をかけてくれました。
「もし、ご飯は必要でしたらおっしゃってくださいね」
十分な量かとは思いましたが、その心遣いになんだか気持ちが安らぎました。
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もちろん食事はとっても美味しかった。
肉厚ジューシーなハンバーグ。
ぶっといエビフライ。
ローストビーフも丁寧に作られたのが伝わってくる。
そして、デザートも可愛らしい。
あれだけの評価の高さも納得です。
食事が終わったタイミング。
お姉さんが改めて確認してくれました。
「ご飯の量はいかがでしたか?」
「十分でしたよ!ハンバーグもエビフライもとってもおいしかったです!」
と感想を伝えながら、はっ、と気づきました。
僕のお腹の減り具合を、しきりに気にしてくれている。
このお店の評価が高い理由は食事や雰囲気だけではないんだ。
【一人の顧客として大切にしてもらった】
と、感じられることなのだろう、と。
食事をすましたお客さんは、心温かくして帰宅する。
なんとなく、胸に残ったこの感謝の気持ちを表したくなる。
そして、グーグルで口コミに思いのたけをぶつける。
そんな姿が目に浮かんだのです。
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食後のコーヒーを堪能しながら、ランチの余韻をじっくり楽しみました。
会計のときに、有意義な時間への感謝の気持ちを伝えると、笑顔で丁寧にお見送りしていただきました。
たった1時間弱の時間を過ごしただけなのに、ほくほくした気持ちにしていただいた。
やっぱり日本のおもてなしは素晴らしい。
こういうお店がもっともっと増えたらいいな、と心もお腹を満たされたのでした。
おもてなし産業をかっこよく。
あんでぃでした。