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夢は過去からやって来る

見覚えのある場所に立っている。

眠りについた後の夢の中。過去のどこかの時間に立っている。夢の中でこれは夢だって気付いている。登場人物は最後に会った記憶のままだ。

夢の中では小学生だったり中学生だったり、高校生だったりその後の自分だったりする。多く登場するのは小学生から大学卒業くらいまでの記憶だ。

舞台となるのは学校の教室、運動場、図書室。学校の帰り道やどこかのスーパーの時もある。人と会ったり話をする(会話の内容は覚えていない)。誰かに追われたり何かと戦っている時もある。

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夢の正体は何だろう。過去に心残りがあるのだろうか。

好きな子に気持ちを伝えたかった。あの時こう言っておけば良かった。友人と心行くまで遊んでいたかった。小さな反省や後悔が積み重なる。沢山のことを過去の時間に置いてきた。

一つ一つは些細なこと。時が経って振り返ると、反省や後悔が集合となって現れる。

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後悔の無いように生きるってきっと難しい。子供の頃なんて上手くいかないことばかりだ。僕自身は人より上手く出来ないことが多かった。

人間関係も生き方も、勉強も運動も出来ないことばかり。沢山の後悔の日々を過ごした。他人に気持ちを伝えられなかった。自分自身の気持ちだって分かっていなかった。

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夢を追いかけるという言葉がある。夢は過去からやって来るものなら、追いかけているのはあの日なりたかった自分かもしれない。思いを伝えたかった相手かもしれない。

ある日眠りについた夜、宇宙に浮かぶ星に揺られる夢を見る。どこかから波の音がする。近くに水辺があるようだ。

目が覚めると隣に誰か寝ている。夢で見たあの人の姿がある。

model : とのさん
twitter : @Yu_to006


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