【& Supplyメンバーインタビュー】アルバイトから新卒社員にステップアップ。好きなことを強みに変える飲食業の魅力。
【& Supplyメンバーインタビュー】Vol.5 成澤隼
内装やグラフィックデザイン、飲食と幅広いジャンルで活躍する& Supplyのメンバーのバックボーンやジョインのきっかけを探るインタビュー連載。第五回は、& Supply二人目となる新卒入社というキャリアを持つ成澤隼にフィーチャー。全く別の進路を目指していたところから、飲食業界へとシフトした彼にその魅力について教えてもらいました。
食事の美味しさに惚れ込んだHoneとの出会い
— まず最初に、現在の主な仕事内容を教えてください。
Honeではバーテンダー業務をはじめ、ワインのサーブなどをメインで行っています。先日からサービスチーム内でミーティングを仕切るサービスマネージャーという役割もいただいて、どのようにサービスを工夫したら売上に貢献できるのかを考え、ミーティングで話しています。主に、チームメンバーで前日の営業や前の週の営業を振り返り、改善点を見つけて今日からの売り上げにつなげていくようなイメージです。
— 大学三年生の頃からアルバイトとしてジョインされていますが、はじめからHoneに配属されたのですか?
最初は姉妹店のnephewとHoneを兼任という形で働いていて、昨年の秋頃からはnephewをメインに働いていました。仕事内容はサービスで変わらずですが、今とは少し異なり、ワイン好きが高じて、いろんな試飲会に参加して、自分の好きなワインを発注するといった業務も学生時代からやらせてもらってました。
— ワインが好きになったのはここで働く前からですか?
実はここで働く前は多少飲める程度だったのですが、初めてHoneに来た時にナチュラルワインの美味しさを知ったことがきっかけになりました。
— そうだったんですね。& Supplyを知ったのはどのような流れだったのでしょうか?
会社を知ったのはHoneがきっかけです。そもそも、Honeを知ったのもインスタで美味しそうなご飯屋さんがあるぞと見つけて行ってみたのが最初。ご飯好きな友達と一緒に来て、料理のクオリティやサービスに感動しました。ちょうど就活中のタイミングで進路などを決める段階だったので、どんな会社なのかなと興味を持ち、& Supplyにたどり着きました。
— いちお客さんとしてHoneに来て、第一印象はいかがでしたか?
まず、食事が圧倒的に好みで、それまで食べてきた料理の中で一番美味しくて、惚れ込んじゃいました!また、今は別のワインショップで働いてるスタッフの方がサービスを担当してくれたのですが、その距離感がとても居心地が良かったんです。いろんなお店やワインの話を教えてくれたり、「今、学生?」「どんなことしてるの?」と色々聞いてくれて、なんだか友達みたいで新しいなと思ったことが印象に残ってます。
— 距離感が心地よかったんですね。就活中だったとのことですが、もともと飲食業界は視野に入れていたんですか?
いつかは飲食をやってみたいというぼんやりとした夢はあったのですが、大学では建築系の勉強をしていたので、当然自分も建築系の職に就くんだろうなと思っていました。実際にここの面接を受ける前に、何社か内定が決まっていたんです。でも、お店のことを調べて、& Supplyや代表の井澤のnoteなどを読んでいくうちにこの会社のことがすごく好きになっちゃって、ダメ元で面接してみようと思い履歴書を送りました。
— 設計やデザインのメンバーもいる会社なので、結果的に遠からず近からずというような環境ですね。アルバイトから始めてそのまま正社員になるということは、最初から考えていたのですか?
はい。面接を受けたときから正社員になりたいという気持ちは伝えていましたが、とりあえず1年間はアルバイトとして働いていてみたらと提案してもらい、そのような形でジョインしました。
— 学校の専攻とは異なる分野に進んだわけですが、当時はどのようなイメージで飲食業に魅力を感じたのですか?
一番は本当に食事が大好きなんですよね。僕にとって幸せな時間は大体食事に関わってる時だったので、自然と飲食の仕事が建築と並ぶくらい夢の一つになっていて。あくまで、老後とかいつかというようなイメージだったのですが。
— 食に目覚めたきっかけはなんだったのでしょうか?
ずっと食は好きだったんですけど、特に関心を持ったのはアルバイトができる大学生になってから。それまでは自分で自由に使えるお金が限られていたので、行けるお店も少なくって。アルバイトを始めてから、居酒屋からビストロまでいろんなお店を知ることができたというのが大きかったと思います。
アルバイトからの正社員というステップの利点
— アルバイトから正社員への切り替えは、ご自身のなかで思うところなどありましたか?
正直、なんの違和感もなく現在に至っている感覚です。アルバイトの時から辞めたいと思ったことが一度もなくて。お客さんと話したり、新しい業務ができるようになって、毎日楽しいと思うことばかり。お店も忙しいですし大変なこともありますが、それが刺激になって早く仕事に行きたいといつも思っていました。
— すごくいいマインドですね。アルバイト期間を踏まえた上で正社員になって良かったなと思うことはありますか?
正社員で入るのもアルバイトで入るのもどちらが先でもいいとは思いますが、アルバイトから始めたからこそ見える視点というか、気楽にできた部分もあるのかなと思っていて。
— いい意味で責任が大きすぎず?
そうですね。だからこそ、変わらずに業務をずっと楽しむことができているように感じます。実際に一年間みんなを見てきたからこそ、正社員になってからのギャップもほとんどなくて。不安や分からないこともなかったので、そこは良かったのかなと思ってます。
— なるほど。ギャップはないとはいえ、気持ち的にメリハリが変わったなとか、役割をもらったことで意識の変化を感じる部分はありますか?
自分ではあんまり気にしていなかったのですが、最近周りの人から「雰囲気が変わったね」とか、「発言がきびきびしてるね」と言われることが増えてきました。きっと理由は、ミーティングに毎週出るようになって、ほかのメンバーの発言や考え方をより近いとこで見ることができたり、自分もより積極的にお店のこと考えられるようになったのが大きいのかなと思います。
— 働き方としても、オープン前の準備だったり、ミーティングなど物理的に参加する時間が正社員になったことで増えてるんですね。
そうですね。だからより一層主体的に色々考えながら取り組めるようになっているのかもしれません。
周囲の刺激が成長につながる、飲食業界の魅力
— アルバイト期間も含め実際に飲食の仕事を続けてきて、どういう瞬間にやりがいを覚えますか?
「このワイン美味しかったです」といった一言をいただいたり、最後に階段を降りながら、「また来ますね」など声をかけてくださる瞬間がとても嬉しいです。お客様がとにかく楽しそうに笑ってHoneで過ごしてくれている姿を見るとやりがいを感じます。
— 実際にここで働いてから、自分自身の変化を感じることはありますか?
飲食の仕事を始めてからの大きな変化は、いろんな人と話して、今まで関わりがなかった人たちとも接するようになったことで自分自身のボキャブラリーが増えたり、行動領域が増えたと実感しています。
— ここで働く人たちはそれぞれ飲食業界のコミュニティがある方が多いかと思うのですが、社内、社外含めてこの業界の先輩たちを見て改めて魅力的だなと思う部分はありますか?
繁盛してるお店の人たちのほとんどはみんなが楽しんで仕事をしている印象があります。やりたいことに向かってチーム全体で進んでいる、いいモチベーションが感じられて、いつも刺激を受けています。
— 一年以上& Supplyを見てきて、ここで働く人たちの共通点や一緒に働きたいと思う人物像など思い浮かぶものはありますか?
みんなに共通するのは目標がある人ですかね。デザインチームもほかの2店舗も含めてみんながそれぞれ自分の目標を持っていて、目指す先は違っても同じモチベーションで働いていけるのかなと。だからこそ相談もできるし、互いに刺激を受けあって成長することができるんだと思います。
— 隼さんの思うこのチームの魅力はどういうところにありますか?
代表の井澤や倉嶋といった人を動かす言語力やクイックなアクションを自然に起こすことのできる経営者たちを直近で見ることができるのは、とてもいい経験になっていると思います。また、その行動力をほかのメンバーたちもすぐに実践することができるので、本当にいつもたくさんの刺激を受けています。
夢を叶えるために、好きなことを強みに変える
— お休みの日はどんな風に過ごしてますか?
週に1回は必ずビストロやバーに行くようにしています。初めていくお店でもできるだけ関係性を築くようにしたり、ちょっとした気遣いや技を盗んだりできないかと意識しています。
— バーテンダーとしてお仕事をするうえでカクテル作ったりもされると思いますが、ワインとどちらのほうが好きですか?
以前はワインへの興味のほうが強かったので、メニューにあるカクテルは一応作れるという程度で、バーはあまり行っていませんでした。でも、今年に入ってからはもっといろいろ知りたいと思うようになりカクテルについても勉強するようになりました。
— 最後に、今後の目標を教えてください。
大きな目標としては、自分のお店を出すこと。それは揺るぎなく必ずやり遂げたいと思っています。直近の目標として考えているのは、ソムリエの資格を取ることです。
— 若い方の間でワイン好きというのはまだ少ないような気がしますが、隼さんの考えるワインの楽しさはどういうところにあるのでしょうか?
僕が1番よくやるのは、ワイン飲んで風景を思い浮かべること。パッと飲んだ瞬間に「あ、これは海にダイブするようなワインだな」みたいな感じで、思い浮かんだ風景を話してみると楽しいと思います。僕はビールを飲んでもそういう風景はなかなか浮かばなくって、ワインならではの楽しみ方なのかなと。銘柄や年代、産地によって味わいも変わりますし、面白いですね。
— ちょっと大喜利っぽいというか、自由に感想を言い合える感じが楽しいですね。
あとは、これからも継続して来店してくださったお客さん全員に笑顔で帰っていただくこと。皆さんに自分の名前を覚えてもらって、また笑顔で戻ってきてもらえるような接客ができる人になりたいです。