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花園ラグビーの日とは いつ・どこで・根拠・経緯
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花園ラグビーの日
「花園ラグビーの日」は、「ラグビーのまち東大阪」をアピールすることなどを目的として、2020年11月に東大阪市役所が制定した。
毎年9月22日が「花園ラグビーの日」である。
これは、花園ラグビー場でラグビーワールドカップ2019™日本大会の初戦が開催された日を記念している。
9月22日から10月13日までが「花園ラグビー週間」である。
これは、花園ラグビー場でラグビーワールドカップ2019™日本大会の4試合が開催された期間を記念している。
何をするのか
東大阪市役所は次の3点について取り組む。
1.関係機関及び関係団体の協力を得て、花園ラグビーの日の趣旨に沿った取組を実施する。
2.広く市内への普及を図る。
3.市民による主体的な取組を促進する。
上記の他、必要な事項は別途定められ、実施されると思われる。
根拠
花園ラグビーの日を制定した根拠は「花園ラグビーの日を定める要綱」である。
要綱とは、東大阪市役所単独で取り決めができてしまう規則である。
市議会などに諮る必要は無い。
この要綱は、一般には公表はされていない。情報公開請求によって入手することができる。
趣旨・目的
要綱の「趣旨」から、次の3点を目的にしていることがわかる。
1.東大阪市花園ラグビー場が、ラグビーのまち東大阪のシンボルとして、ラグビーワールドカップ2019™日本大会が行われた、世界に誇るスタジアムであることを市民の心に深く刻む
2.ラグビーというスポーツに対する関心・理解をより一層深める
3.ラグビーのまち東大阪を対外的にアピールしていく
経緯 まとめ
2020年9月、自由民主党東大阪議員団から、ラグビーの日などを制定し、そのシンボルとなるようなモニュメントを設置するよう、意見があった。
市長は、ラグビーの日の制定や、それに伴うラグビーへの支援について取り組むよう約束した。
2020年11月、市役所は「花園ラグビーの日」を制定した。
2020年12月、市民から、ラグビーの日という、市民生活とは関係の無い事柄を制定すべきではない、という陳情があった。
モニュメントの寄贈について、市長と、ねじ専門商社「サンコーインダストリー」(大阪市西区)の奥山淑英社長が相談している場に、週刊ひがしおおさか 代表 前田寛文氏が同席していた。
2020年12月、奥山社長がモニュメントを寄贈した。
以下、経緯詳細
東大阪市議会
令和2年9月11日(金)東大阪市議会 第三回定例会 本会議において、自由民主党代表質問 西村潤也(にしむら じゅんや)議員が、次のとおり質問を行った。
ラグビーの日などを制定することを要求した。
今後、来年にはワールドマスターズゲームズ2021関西が実施され、花園ラグビー場で再び熱戦が繰り広げられることから、改めて、ラグビーといえば東大阪市との認識をさらに強めていただけるものと考えております。自由民主党東大阪議員団は、花園ラグビー場が今後もラグビーのまち東大阪のシンボルとして、大切に運営していくことを宣言する意味でも、ラグビーの日などを制定し、50年後、100年後も引き継がれ、世界的な大会が開催された偉大なラグビースタジアムであることをみんなが意識できるような取り組みや、そのシンボルとなるようなモニュメントを設置してはと考えますが、御所見をお願いします。
毎年、制定されたラグビーの日を中心とした時期に、さまざまなイベントが花園中央公園で実施されれば、大きなにぎわいが生まれ、大きな人の流れが創出できるのではないでしょうか。市長のお考えをお聞かせください。
これに対して、野田 義和(のだ よしかず)市長は、次のとおり、ラグビーの日の制定などを行うよう答弁した。
成功の足跡を大きな財産として残すことは、花園ラグビー場の新たな発展をもたらすために必要なことであると認識しております。また、全国高校ラグビーフットボール大会については、日本全国の財産であると認識しており、7月には新型コロナウイルス感染拡大防止により、練習の機会を失った高校生を支援するよう私より指示し、先月から花園ラグビー場を練習会場として提供しております。もちろん大会本番時には、全国から来た高校生ラガーを施設管理者として万全を期してお迎えする所存でございます。
ラグビーワールドカップ2019日本大会成功議員連盟から、花園ラグビー場がラグビーの西の拠点として位置づけられ、その求めを果たすこと、さらに高校ラグビーの聖地としてあり続けることをお約束する意味でも、ラグビーの日の制定や、それに伴うラグビーへの支援については、しっかりと皆様の目に見える形としてあらわせるよう取り組んでまいります。
(参考)東大阪市 議会だより No.207 令和2年11月15日発行
陳情
令和2年12月 東大阪市議会 第4回定例会において、次の趣旨の陳情が提出された。提出したのは、この記事を書いている私です。
件名 ラグビーの日の廃止を求める陳情
趣旨
令和2年9月第3回定例会において、市長は、ラグビーの日の制定に取り組む旨答弁を行いました。
これにより、市はラグビーの日を制定しました。
しかしながら、本件は以下の問題があります。
1.市民の多様性
市民の中にはラグビー愛好者がいらっしゃると思いますが、そうではない人達も多数いらっしゃいます。
ラグビーを愛好しない者の立場から見た場合、ラグビー愛好者だけが喜ぶ施策であるラグビーの日を設けることは不公平です。
2.ラグビーの日の必要性
ラグビー愛好者の観点からみれば、ラグビーは崇高な競技なのでしょう。
しかしながら、そうではない者の立場からすれば、ラグビーは趣味・娯楽です。
このような趣味・娯楽に対して、公共機関が、ラグビーの機運を盛り上げる必要性はありません。
ラグビーの日が無くても、市民生活にはなんら不便は生じません。
逆に、ラグビーの日があると、無駄な施策を講じている、と感じます。
3.市役所の公共性
市政は、市民の生活のためのものであって、特定の趣味・娯楽のためのものではありません。ラグビーの日は、市民の生活とは何も関係ありません。市民生活とは関係の無い事柄を制定すべきではありません。
ラグビー愛好者が、行政を乗っ取り、行政の資源をラグビー愛好者のために使っていることは明らかです。
ラグビーの日があると、公共機関が私的趣味に使われていると感じます。
以上のことから、ラグビーの日を廃止することを市に働きかけることを求めます。
紹介記事
9月22日は「花園ラグビーの日」…東大阪市、W杯にちなみ (2020/11/27)
野田義和市長は「(W杯のキャッチコピー)『一生に一度だ』と開催したが、二度目があるのでは、という思いをここからスタートさせたい」と話した。
花園ラグビー場前に「花園ラグビーの日」記念モニュメント 「撮影スポットになれば」(2020/12/24)
東大阪市花園ラグビー場(東大阪市松原南1)前で12月23日、「花園ラグビーの日」制定記念モニュメントの除幕式が行われた。
除幕式には、モニュメントを寄贈したねじ専門商社「サンコーインダストリー」(大阪市西区)の奥山淑英社長、モニュメントを製作した大阪石材工業(東大阪市水走3)の伯井守社長、野田義和東大阪市長らが出席した。
花園の記念撮影スポット誕生 RWC2019開催を記念する石造りのモニュメントを東大阪のねじ屋さんが寄付 (2020/12/24)
東大阪市の野田市長と、東大阪市にでっかい物流センターを持つねじ商社・サンコーインダストリー株式会社の奥山社長がふつーに雑談をしているとき。野田市長の
「ワールドカップを開催したことを後世に残すモニュメントを建てようと思ってるんですよね」
という言葉に
「あ、それうち作ります」
と瞬時に寄付を申し出た奥山社長。この間0.7秒(体感)。隣にいた週刊ひがしおおさか編集長前田は度肝を抜かれました。
以上