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オンラインだと、自然発生的にグラレコが活用されていく〜NHKクローズアップ現代+イベント/グラフィッカーとしての振り返り
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グラフィックレコーダーの湯朝かりんです。
会議やイベントで行われる対話の内容を、リアルタイムで「直感的に見れる」形にしていくグラフィックレコーディングの制作/講師をしています。
こちらは、前回の記事で書いたイベントについて、グラフィックレコーダー(グラフィッカー)としての振り返りを備忘録的に書き留めておきます。
それにしても、今回はたくさんのチャレンジがありました。
1. VR空間でのバーチャルイベント
#clusterVR を初めて使いました。clusterはなんとなく知っていましたが、なんのために使うのか知りませんでした。
練習として渋谷商店街を摸した「渋谷攻殻」でお散歩してみたら、バーチャルが現実に迫ってくる。境界線を意識しないと、うっかり自分は外から見たらロボットなんじゃないかという錯覚にも。あつ森みたいに買い物できないのかな。
ねえねえ❤️
— 湯朝かりん🖍グラフィックレコーダー🏠オンラインも🌐 (@yuasa_karin) May 22, 2020
デビューしたよ☺️#Cluster
渋谷ずっと行ってないからもはやなつかしいなぁ〜 pic.twitter.com/J9sXHjHmtt
しかしこんなふうにスライドを表示して使うことができるとは。全員がアバターで参加するイベント…とってもシュールです。第一部にご登壇の方とNHKスタッフの方以外はロボット。壇上から見た景色もなかなか見たことのない世界…!
第3部では#clusterVR を使ってチームごとに発表!
— 湯朝かりん🖍グラフィックレコーダー🏠オンラインも🌐 (@yuasa_karin) May 30, 2020
私も壇上に上がらせていただいて少々お話を…
(リアル壇上より緊張しなかった。ほっ)
各チームからも
いろいろなアイデアが出ていました。#あちこちのすずさん で
ご覧いただくと、各チームの対話内容やグラレコが
投稿されてると思います☺️ pic.twitter.com/frTXkfxxEE
2. チームでオンライングラレコ
チームを組んでのグラレコは過去に何度か経験があったのですが、オンラインの中でチームを組んだのは初。今回はカエルンさんがせっかくの機会ということで、日本全国からオンラインでもグラレコをしているグラフィッカーさんを召集してくださいました。
北海道代表 木村あゆみさん
四国代表 いわしーさん
沖縄代表 まりんさん
そして本州代表 湯朝かりん
このチーム、考えてみたらリアルではなかなか実現しづらいこと。こんなふうに、地方のグラフィックレコーダーさんと繋がりながら協働できるってすてきですね。共に刺激を受けながら描けました☺️
3. Microsoft Teamsの一コマでグラレコ
Teamsも今回初めて使いました。Macなので不安があったのですが、事前に主催者の方に接続テストをしていただき、私の環境ではブラウザ版であれば使用できることがわかりました。
アプリ版ではないため、画面上にはお話しされている方しか映らないなど多少の不都合もあったのですが、何よりTeamsでも画面共有ではなく一コマで自分の代わりにグラレコを映す形でグラレコができました!
方法はこちらです。Zoomの場合で記載していますが、Teamsでもキャプチャーボード、Camtwistとも表示できました。
4. 発表スライドとして使うことを意識したレコーディング
第3部では、clusterの舞台上にグラフィックレコードを表示しながら各グループで発表を行いました。
そのため、第2部では通常のグラフィックレコーディングとして対話の促進を意識するとともに、第3部では「舞台上で説明に使う」ことについても考えながら描いていきました。
第2部は90分。ディスカッションの終了後、レコードを提出するまでに40分ほどの時間がありました。全部で6枚書いたのですが、発表では6枚中最後のスライドがメインとなることが予想されたため、この1枚をわかりやすく構造的にすることに時間を割き、他のスライドにも多少の色付け、配置調整をしました。
模造紙でグラレコする場合には、こんなことはできないので、対話が終わってからもなかなかスリリングです。(ファシリの方が質問対応のためにTeamsに残ってくださってました…!感謝!)
Clusterではあまり小さすぎると見えない。ある程度の文字の大きさは必要そうです。他にももっと強弱つけて描きたいなど、いろいろと考えることはあります。
ただ、やはり議論の促進なのか、発表なのか、どちらに重きを置くかによって描き方は変わります。今回は2部の中に通常のグラフィックレコーディングを行い、対話の後の時間で最後のスライドを多少発表向きに描き替えた、という形になりました。リアルタイム+αの時間でどこまでできるのか?ということも考えていきたいところです。
5. グラフィッカーとして生配信でサマリー発表
これは反省ばかりなのですが…
わたしは「喋るファシリテーションはできないです」と言い続けてきました。でも、グラフィックレコーダーとして喋ることが必要になる場面が今までもときどきありました。必要なことや、求められることには応えたい。
その結果、第3部でサマライズ3分と言われたのに10分近く喋ったようです。。。だいぶ克復してきたはずの「人前で話す」ですが、アドリブで話す経験値が異常に少ないのです。こういうところで出てしまうんですね。
あの場でグラフィックレコーダーとして求められることについて、そして求められてなくても提案したらよいことについても、今後もっと考えなくてはいけないと痛烈に思いました。ハイ。。
オンライン環境では、対話の「中」でグラレコが活用されやすい
個人的な経験からですが、オンライン環境でのグラフィックレコーディングは、模造紙で行う以上に、グラレコが「対話の最中に」活用されやすい印象があります。
人数にもよるので一概に言えないのですが、模造紙の場合は環境によっては遠くて見えなかったり、前を向いていると視界に入らないような場所で描くことも多いです。そのため通常はイベントの途中や後に「時間をとって」グラレコを活用されることが多くなります。
ところがオンラインの場合は常に視界に入るところで描いているので、自ずと使いやすい状況になるのだと理解しています。
(このように小窓の中で描ける状況を作っておくと参加者のお顔を隠さないのでなお良いです!)
オンライングラレコでは、場作りの段階から深く関われることが多い
主催者の方にとってもオンラインイベント作りはまだ手探りの段階。
このためか、グラレコをイベントの中でどう使うとよいかを相談していただけることが増えています。
これまで以上に場作りに深くかかわらせていただけるため、オンラインでグラフィックレコーディングの効果を感じていただき、これが巡っていってオフラインイベントでも使っていただけると、きっと日本中の対話にオンするツールとして広がっていくのではないかと思っています。
もちろん、オンラインでは画面サイズという制約があったり、一概にどちらが優れているというつもりはありません。
どんな環境や状況であっても、最大限イベントに貢献できるような提案を考えていきますが、やはり主催者の方が前のめりでグラレコを活用したいと思ってくださると、こちらで気づかないようなご提案を頂けたりもします。
グラフィックレコーダーは、描くだけではなく、場作りの段階から貢献できるはずです。よいイベントを作りたい主催者の方と手を取り合い、グラフィックレコーダーとして何ができるかを積極的にディスカッションしていきたいですね。
最後までお読みいただきありがとうございました☺️
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