GOサインは自分で出していい|映画『アメリ』によせて
映画『アメリ』を観た。
ライトでカワイイ感じだとばかり思っていたのだけど、想像以上にクセの強い作品だった。
この「ライトでカワイイ」と「クセ強」のギャップに関して、私のイタめな大学時代の思い出と絡めたnoteを書いていたのだけど、あまりに自虐が過ぎて凹んだため、いったん寝かせることにした。
代わりに、ファンアートを載せたいと思う。アメリ(オドレイ・トトゥ)が印象的すぎたので
思わず描いた。
じつは、今年やりたいと思っている仕事のひとつに「イメージイラストを描くこと」がある。
私は約2年前に個人で働き始めたのだが、いっとき「イラスト」も仕事にしようと試みていた。
ファッションコンサルタントとしてパーソナルカラー診断をした方の「イメージイラスト」を描きたいなと思っていたのだ。
などなど、私が受け取った「その方のイメージ」をイラストにするというものだ。
10名くらいの方に描いてお渡しをした。みなさん、結構喜んでくれていた、と、おもう……。
でもその後、「イメージイラスト、やってます!」宣言ができなかった。
それはひとえに、自信がなかったから。
だって絵って、上手い人がいっぱいいるじゃん。
私、別に上手くないじゃん。
あえて私が描く必要、ないじゃん。
上手い人に見られるの、恥ずかしいじゃん。
「下手だなー」って、言われるのも、内心思われるのも、イヤじゃん。
てな感じで、自分が絵で価値を提供できる人間だと、どうしても思えなかったのだ。
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でも、1年うだうだして分かった。
「これ、やりたきゃやれ、だ」と。
待っていても誰もゴーサインは出してくれない。
いったい何をもって「自分はやってもいい」と言えるのか、どういう基準を設けるかは自由。自分次第。
やりたきゃ、やればいいのだ。
大変ありがたいことに、以前イラストを描かせていただいた方々が、私の想像以上に喜んでくださっていたことをこの1年で知った。そんなお声に勇気をいただき、「やるかー」と気持ちが整ってきたところだ。
私より絵が上手い人は、見上げればキリがなく、見渡せばゴマンといる。
「私にしか描けない絵が描きたい」「絵で自分を表現したい」「絵で世界とつながっている」のような、高尚で真摯で純粋なことを言えるほど、絵と向き合ったこともない。
「絵を描いてます」なんて、本当は畏れ多くて言いたくないくらいだ。
でも、キャリアとファッションのカウンセラーとして、その人の内面と外見の魅力を見出し、勇気づけることは、責任と誇りを持ちながらやっているつもりだ。その仕事のひとつの形として、絵を描きたいと思っている。
アメリも、世界や他人と関わるのを恐れて、足踏みしまくったり、ものすごく回りくどいことをなんのかんのとやったりしていた。
でも最後は、自分で自分の背中を押して、動き出した。内気で自信がなくても、勇気はもてる。
そんなわけで、
その人が心に抱いている思いを、服やメイク、表情、ポーズなどに託し、その人の魅力を引き立てる色、「パーソナルカラー」をまとわせて描く。
そういう絵を描きたい、と思っています。