【映画感想】JUNK HEAD
ストップモーション作品だとは知らず視聴開始。最初のつかみだけストップモーションかと思いきや、100分ずっとストップモーションで驚いていたら、ほぼ一人で7年かけて作ったという話でなおビックリ。純粋に凄い。
ひつじのショーンやNHKプチプチアニメなど、ストップモーション作品好きなんです。動きがいい。
で、しかもこれを、中二なディストピア設定にコンクリートとダクトの地下空間、ロボット、スチームパンク衣装の謎クリーチャー、エログロ生物を配置した、中学生男子が好きそうなシチュエーションでやっているのです。
地下生物なので目が退化している謎クリーチャー(マリガン)もなんか妙にグロカワイく、独自の言語でおしゃべりするのがキュート。
エログロ生物はもちろんバイオレンスでパクパク色々たべちゃったりしてよく見るとアレな生々しさで大変なんだけども、中学生が考えるエログロっぽくて、女子も出てくるもののある意味ステレオタイプ。そこまで中学生男子っぽさ出してくるのが計算なのかどうなのか。高校男子っぽいこじらせが少ないのもいい。
人類から見ると(きっと)色々禁忌を犯しつつ今かなり詰んでるのでそこにフォーカスすればディストピアの悲哀系ヒーローものなのに、そんな事情はほっといて、生活感のあるディストピアでほのぼのな皮肉っぽさもアリ。
次回作が2025年公開予定とのことで、ちょっと楽しみ。