【映画感想】パンズ・ラビリンス
2007年公開のダークファンタジー。
ほんわりオシャレフェアリーテイルかと思いきや、舞台はスペイン内戦後の厳しい時代設定にプラスして、ダメ大人&リアル人外&グロ&ハラスメント&バイオレンスで、まさに本当は怖いグリム童話展開。
結局どっちの世界もハードモードで、主人公のおしゃれキュートさを差し引いてもまだまだダークサバイバル。成長とか言ってる場合じゃない。それだけ世界は罪深いのであろう…とマンドラゴラのように悲鳴を上げざるを得ないくらいのダークさ。
そこに華を添えまくる、ギレルモ・デル・トロ産の人外たちは美しく残酷で無垢な可憐さと真理を貫く素晴らしさ。
そして、映像の美しさ、質感、細やかさはさすがアカデミー賞各部門受賞作。2007年の作品だと思うとさらに圧巻。
ダークファンタジーの触れ込みに偽りなしの良作です。
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