【映画感想】パルプ・フィクション(1994)
90年代サブカルの大定番といっても過言ではない名作ですが、初視聴。ありがとうprimevideo!
1940年代頃のレトロアメリカ感たっぷりの設定とビジュアルをこだわりの構図で撮りまくり、ストーリーが交差する群像劇をギャング(マフィアでもなくヤクザでもない)をメインにバイオレンスで刺激的に展開し、合間の意味がありそうでなさそうな会話劇も愉快。全体のダサカッコイイ(たまにめっちゃカッコイイ)雰囲気が途切れないのが素晴らしい。
絶妙な配役の名優たちもグッド。ジョントラボルタがかわいく見えてきたり、サミュエル・L・ジャクソンのリアルな高揚感やブルースウィルスの変わらなさも面白い。これで再ブレイクしたという話も納得。
しかし、何といっても女優の可愛さレベルがすごい。私の一番のお気に入りはブッチ(ブルースウィルス)の彼女ファビアン(バスルームのシーン100点)だが、ポスターでおなじみサブカル男子のハートを射抜くマフィアのボスの妻ミアももちろんキュート満開だし、タクシー運転手のエスメラルダのミステリアスビューティーぶりも見逃せない。
世界観を盛り上げまくる音楽はオリジナルも多いのかと思いきや、オールディーズ系楽曲だそうで、脱帽。こんなにピッタリでカッコイイことあるのか…。
オマージュ小ネタや架空アイテム(しかもスターシステム)なんかは、映画オタクが大好きなやつ。ね。
最後まで見るとタイトルのパルプフィクションが深くも感じられ、そんなところも映画愛あふれる奇才・クエンティン・タランティーノ!と思わず!マークで盛り上げたくなる傑作でした。