【映画感想】アメリカンサイコ(2000)
2000年公開のサイコ映画。
90年代アメリカウォール街・イケイケなメンズのつまらないブラックコメディかと思いきや、最後のサイコパス世界観で腑に落ちる良作。90年代のイケイケなダサビジュアルも絶妙にハズしてくる音楽も味わい深い。
サイコパスが見たい気分で見始めたものだから、最初はもうペラペラすぎて妙に不親切だし、つまらない方のB級コメディ映画か…失敗した…と途中離脱しかけたほど。
しかしそんなことまでも伏線だったというオチで、個人的にはどんでん返し系でした。(多分見る人によって違うかも)
これ、監督が女性で、普段はあまり気にしないですが、激しくうなずきました。あの主人公のいちいちイラっとさせてくる感じがリアルだと思ったら…!しかも、かわいげに見えないギリギリのウザさがエンタメでありながら、しっかり嫌悪感でこちらの共感を突き放してくるっていう。
最後の絶望も、主人公への共感を感じさせずにこちらに考えさせてくるところが秀逸。
我慢が必要なので(特に女子)オススメしにくいけど、実はオススメしたい作品です。
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