ヒンメリ
ヒンメリ(2015年)
ある日「百貨店のディスプレイに使った後の麦があるんだけど。どうかな。」と声をかけてくれたのは、いつもさりげなくおしゃれで、スタイルもよくて、指先も美しい、そして気さくな友人のスワローさん。
麦からストローを切り出してヒンメリ(フィンランドの伝統的な装飾)が作れるということで、スワローさんのお家にお邪魔して、基本の三角形、そこから8面体の作り方を教えてもらいました。
ストローの穴にたこ糸を通し、何本ものストローを繋いでいくことで、立体的な形をつくりだすヒンメリ。
たこ糸を通す順序を工夫しながら、うまく通して絡ませて。
たとえば、大きな宇宙船のような作品も、適当なところで糸を切ったり、糸と糸を結んで立体を繋いでいくということはせずに、最初から最後まで一本のたこ糸で作っていくんだといことを教えてもらい、とても驚きました。
しばらくやっていると、そこにある本数で創作がしてみたい気持ちがもくもくとわいてきました。ストローの長さは作りながら決めることにして、とにかく思い描いた形になるようにストローを繋いでいくと、できあがったのは、こんな星形のヒンメリ。
ヒンメリを作る際の難しい点は、隙間なくきれいな形に繋げようと、きつくたこ糸を引きすぎると、ストローが端から裂けてきてしまうということ。力の加減に注意が必要でした。
ヒンメリは、細い飲み物用のストローや、葦簀に使われているヨシでも作ることができます。
ヒンメリ用のストローも売られているのを見つけました。
飲み物用のストローは、きつく糸をひいても端から裂けてきてしまう心配がないので、練習用にもってこいです。