サウナブームとLGBTQ+
空前のサウナブームですよね。おれ、このブームの前からサウナが好きだったし、と戯言を言ってみます、こうがです。
元女子である僕がどのようにサウナを満喫しているかに触れていきたいながら、LGBTQ+だと困ることや、意外と知られていないことについて書いていきます。
元女子いまパパ、の僕については、こちらの記事で自己紹介をしています。
(この記事は2289字です。5分くらいで読めます。)
サウナ行こうよ
僕は、仕事仲間や友人から、お風呂屋さんや、サウナに行こうと誘われたとき、躊躇せずに、行こう!と答えます。そしてその後、ごめん日程が合わない〜、と断ることが多いです。行きたいから即答するのですが、その場を考えると、やっぱり行きたくないんですよね。笑
みんなでサウナで汗をかいたあと、キンキンに冷えたビールで乾杯!それぞれの好みのおつまみ、、、までのくだりをいつも想像していますが、実際に浴場での行動を考えるとどうも気乗りしないのです。
家族旅行で温泉に行ったり、ひとりで近所のサウナにも行くには行くのですが、それは一人だからまだいいわけで。
僕は女の子として生まれ、ある日、性同一性障害と診断されました。
(手術についての詳しい情報は、別記事で書こうと思いますが、僕の場合、海外で性別適合手術を受けたのち、日本で戸籍変更をしたので、現在は戸籍上も男性となりました)
胸と子宮卵巣の摘出手術もしたのですが、いわゆるおちんさんはつけていないので、お風呂やサウナではタオルが必須です。胸はありませんし、下を隠してしまいさえすれば、特段バレないので入っていますが、知人が一緒となると少し事情が変わってきます。
隠す派なんだ〜、的な雰囲気や、会話が生まれるからです。浴場でのグループの会話で見聞きしたことから、そう推測してます。
誰得な内容ですが大浴場での緊張のシーンを共有します。
一人で行っても緊張感が走る場面 トップ3
3位 お湯に浸かるときのタオルを取る瞬間
2位 浴場から脱衣所に行く途中の、ある程度水気を拭くゾーンでの無防備な体勢
1位 脱衣所で、パンツを脱ぐとき、履くとき
こういうことを書くと当事者から、バレるからやめてくれと批判もあったりするのですが、これがリアルなトランスジェンダー男性である僕の困りごとです。LGBTQ+に限らず、知らなければ思いもしない困りごとが、そこらじゅうに転がっています。
車いすでの気晴らしは余計に大変だった
マイノリティでいうと、僕は28歳から7年間、父の介護をしていたのですが、車椅子での移動が必須である彼を連れての買い物や、気晴らしに街に繰り出すのは、シンプルに大変でした。
午前中の繁華街の歩道は、居酒屋のゴミ箱が並び歩道が潰されて邪魔だし、某コンビニの最近のトイレは身体障害者マークがつきながらも段差があります。どうやって行くん、とひとりツッコミをしていると、『車いすでご利用の際は、従業員にお声がけください』と張り紙があります。
ご存知の通り、昼時のコンビニは猫の手も借りたいほど混んでいて、図々しい僕も流石に声を掛けることを躊躇し、最速で他のトイレを探すのです。
アパレル店で服を買おうと思っても、本人が自分で移動しようとするとハンガーにかかった服が車いすのグリップに引っかかって次々となぎ倒していきます。
他にも延々とありますが、、、割愛しますね。
車いすだと配慮が必要で、おちんさんがないのは個人の問題?
その違いが、僕にはよく分かりません。みんなそれぞれ困っていることがあって、解決できないことはサービスや、人の手や、でなんとかしてるんですよね。
車いす*トイレ と おちんなし*サウナ じゃ問題のレベルが違う!なんて思う方もいらっしゃると思うのですが、僕にとっての公衆トイレは、もはや不便でしかないといえます。
小をしたくて駆け込んで、ガラ空きの小便器の並びを横目に、個室が空くのをいつも並んで待っています。それはそれは、待ち遠しい時間です。立って用を足せないので、個室なので仕方ないですね。
また、職場となると毎回個室に入るために、お腹のゆるい人扱いされるので、微妙に嫌です。笑 サラリーマン時代は、別の階のトイレを使用したりと、目撃率を下げるために謎の工夫をしながら行っていたものです。
シラナイセカイ
小さいお子さんのいる親御さんが不便だと思うこと、車いすの方が困ること、お年寄りが困ること、トランスジェンダーが困ること、日本に住んでいる他国の方が困ること、、、
知らない世界は多いですよね。どのくらい多いのかも、もはや知らない。
僕たちは、シラナイ世界の中で、ちいさなちいさな知っている世界で生きていて、その中で良いとか悪いとか、言っているんだなと再認識します。
全部は無理でも、知ることから始めるってやっぱり大事で、それが僕たちally爆上げ計画のビジョンでもあります。
ally(アライ)とは、LGBTQ+の方を支援する、という意味です。かなりざっくり言ってますが、まずは、ざっくりで良いと思うんです。『allyになるには』という記事で書いていますが、allyは姿勢の問題だと僕は捉えています。もちろんその先に、行動があって、理解がありますが、まずは、知ること。知ってみようとすること、だと考えています。
なので、すべてのLGBTQ+の人が堂々と自分らしく生きていくためには、allyの存在は不可欠なんだと。
さて、サウナにでも行ってきます。
最後まで読んでくださってありがとうございます!
スキを押してくれる方、いつも記事を拝見しに行かせてもらっています^^
では、また次回の記事で!
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