海の記憶
最悪の時、わたしはよく海の記憶を頼りにする
鹿児島の奄美大島の加計呂麻島に小学生から中学生まで
年に一度のペースで通っていたのだ
海の色がころっと変わり
迎えいれてくれる
シュノーケリングと、ヒレをつけて
自由にどこまでも泳いでいいのだ
時が流れて、久しく行けていない
大学の忙しい日々
卒業したら海のあるまちで
暮らせることになり
海の中の記憶を希望にしていた
社会人いちねんめは
わたしとしては悲しいことあった
思い出したくないとおもう、辛かったけれど
海辺を歩いて勤務先まで向かうと
無茶苦茶な日々も
小箱みたいなもので、おかしく思えた
不安定さを我慢せずゆらゆらできたのも
となりにある
海にもそういう性質があるって感じたから
三河湾は穏やかです
いちどしか潜っていないの
惜しいことした
憧れを超える美しさを
ありがとう