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藤井風『真っ白』が心を潤すワケ~「い・ろ・は・す」CMを全解剖
『真っ白』な藤井風が湖畔の”風”になる
藤井風の新曲『真っ白』と「い・ろ・は・す」のCMが話題沸騰中だ。
「い・ろ・は・す」のテレビCM「きっと、あしたもいい感じ(30秒編)」は、公開から数日で再生数が280万回を超えた。
既存の「い・ろ・は・す」CFに比べて、異例の再生数にも驚きだが、ちょっと深掘りしてみたくなった。
藤井風の魅力と、CMの魔法、『真っ白』の秘密を大解剖しよう。
一点の曇りもない、透明で澄み切った『真っ白』
「白って200色あんねん」
と、タレントでパリコレモデルのアンミカが語ったように、藤井風の『真っ白』は限りなく透明に近いんじゃないか、と思う。
湖畔でチャリを漕いで、でんぐり返ししたり、寝っ転がったり。勢いよく走り込んだと思えば、笑顔で水に飛び込み、プカプカ水面に漂う。
ファンにはおなじみの「おいしそうに水を飲む様子」や、「エアハグ」する姿まで、ピュアでナチュラルな藤井風が勢ぞろいだ。
「い・ろ・は・す」のCMは、これまでライブやYouTube動画で見せてきた”ありのままの藤井風”をラインナップしている。
藤井風が大自然と戯れているのを見ているだけで、思わず水が飲みたくなる
藤井風が水辺で戯れる様子も「い・ろ・は・す」の「天然・自然志向、健康的、親しみやすい、サステナブル、環境への配慮」というイメージをそのまま体現している。
曲の軽やかさと、映像のさわやかさが一体になり、見ているだけで、心は春の湖畔へと飛んでいく。
そして、あまりにもおいしそうに水を飲む藤井風の姿。見ているこちらも喉が渇いて、おもわず水が飲みたくなる……このシナジーすごい!
『真っ白』サウンドはユルくてチルい シティポップ的な懐かしさも
『真っ白』は、アストラッド・ジルベルト「おいしい水」を思わせるようなボサノバ風のイントロで始まる。アコースティックギターの爽やかなサウンドにペンタトニック(ヨナ抜き)のシンプルなメロディ。
「おいしい水」と銘打った製品は数多くあるけれど、藤井風が昔から、いつも手にしているのは「い・ろ・は・す」だったような。
■アストラッド・ジルベルト「おいしい水」
ボサノバはジャズとの親和性が高い音楽。ジャズへの造詣が深い藤井風ならではの、ボッサ・グルーヴが聴ける日も近いかも。
肩の力を抜いた藤井風の歌声は、アナログなサウンドにもスーッと溶け込んで、とにかくチルい。透明感のあるコーラスと音づかいは、聴いているだけでリラックスできる。
まさに「心がすーっと晴れて もやもやしたものが流れていく」ようだ。
真っ白な心に惹かれ 真実をさまよえば
真っ黒なところはぶち抜かれ 真新しい風に また抱かれた
歌詞も、湖畔のシーン展開にピッタリと合っている。フレーズの頭が「MA(ま)」という音で韻を踏んでいるのも、藤井風らしい。
『真っ白』のフルバージョンが、とても楽しみだ。公開されたら、聴覚を研ぎ澄ませて聴き込みたい。更にあっと驚く展開が待っているかも?
チャリ漕ぎ風、湖に飛び込む藤井風 ピュアがすぎるのよ
「い・ろ・は・す」CMの全シーンが最高だし、大好きだ。なぜなら、無邪気で自然体の「リアル藤井風」そのまんまだから。
でも、これはただの遊び心なんかじゃない。
彼の「リアルさ」は緻密に計算され、親しみやすさとアーティスト性が同時に表現されている。だからこそファンが「これこそが藤井風!」とCMの虜になるのも納得できる。
日常のもやもやした感情さえ浄化して、水のように透明に変えてしまう藤井風。「い・ろ・は・す」のCM、ズルいくらいに、上手いよ。
藤井風さんのこと、いろいろ書いてます。2025年初の記事は61本目
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