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躁うつ日記#21 ホモ・サピエンスじゃないので
読書量が増えている。調子が比較的良いのかもしれない。
双極症を公言されている坂口恭平さんの『自分の薬をつくる』という本を読んだ。
この本は、「いのっちの電話」などで普段電話相談を受けている坂口さんが医者役、そしてワークショップ参加者の方が患者役となり、それぞれに「処方箋(日々実践できる養生のコツみたいなもの)」を渡していくというやりとりを書き起こした本だ。
やりとりが軽妙でどれも面白かったのだけれど、特に印象的だったのが、「あなたはホモ・サピエンスではありません」と回答したケースだ。
患者役の人の悩みの内容は、人の気持ちを汲み取ろうとして、距離感が取りにくくなるというようなものだった。
それに対する回答がこれだ。曰く、常人は自分という個とか、「いうて他人だし」みたいなものが割としっかりしていて線引きができるけれども、私たちのような人はすぐ相手に同化してしまう。
だから彼らとはもともと違う生き物と思おう!んで、相手が言っていること以外は言ってないんです!と。
(※本を思い返しながら書いているので、内容など不正確な面が多々あると思います。お許しを……)
私に必要なのはこの思い切りかもしれない、と思った。今まで人間関係の空気読み社交ダンスに苦慮してきた経験があり、もっと相手の言っていることをちゃんと汲み取らないと……!と会話深読み考察界隈(ソロ)になった結果、答え合わせのない沼にはまっていたところがあると思う。
1人でいても、1人じゃない。なんて言うとなんかカッコいい気もするけれど、どこまでいっても他者存在の迷宮から抜けられない私にとって必要なのは、内面化した他者の目線ではなく、むしろ健全な線引き(によって1人になること)だったのじゃないか。
というわけで、さきほど知人とのLINEを深読みしかけたところだったのだが、「あっぶね〜!!!!わたしホモ・サピエンスじゃなかったわ!!!!言ってないから言ってないわ!!!!終了!!!!!」と気持ちを切り替えられた。
これからは「すみません。ホモ・サピエンスではないので……🖐️」で切り替えようと思う。