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スティーブさんの格言

スティーブジョブズさんの格言に

「Connecting the dots」

ってのがあるそうです。ざっくり言うと、無数の点(経験)をつなげていけば、線になって未来が開けていく。ただ、その点は先を見据えてつなぐことはできない。過去を振り返った時に気づいたらつながっているもの。だから、自分を信じて点を打ちまくれ!的な。
(間違ってたらごめんなさい。)

このスティーブさんはビジネス界ではすんごい人みたいで、神様みたいな人らしいんですけど、やはり神様の突き抜けてるお言葉は、ビジネス界に留まらずメンタルヘルス界在住の私にもビンビンに響いてきました。

私は9年前に双極性障害と診断されました。時に万能感に満たされ会社の上司ともめて2つの会社を辞め、時に認知症の祖母の全貯金をつかいこみ、思いつきでマッサージサロンを開き、3ヶ月後にすべてが嫌になり潰したこともあります。たくさんの友達を傷つけたし、失いました。

その頃を思い出すと自己嫌悪に陥るし、調子が悪い時と重なると本当に深い鬱にのみ込まれてしまい、何ヶ月も抜け出せないこともあります。

私が深い鬱状態から抜け出し、スティーブさんの格言に共感するきっかけになった体験をお話します。

ある年の療養中にふとミツバチに興味を持ちました。どんどんミツバチの事を知りたくなり図書館で本を読みまくり、買ってきた蜂蜜の生産者に電話をかけ見学に行き、さらに弟子入りし、自分も養蜂家デビューしてしまいました。今まで家に籠もり、もう社会生活を送れないかもと絶望していた生活が気づけば外の世界とつながっていました。それをきっかけにアルバイトをしたり、ミツバチに関するサークルに入ったりと生活に潤いがでました。今もそのいい状態が維持できています。

これは何気ないきっかけで打った点(ミツバチに興味を持った)がさらなる点を打つことになり、それらが繋がり、、を繰り返し、気づいたら線になっていました。そしてミツバチに夢中になっていくにつれ、気づいたら体調もすこぶる安定している状態が作れた。と言えます。

一概には言えませんが、自分が興味を持ち夢中になれるものを見つけ、どんどん深く興味に任せ点を打った結果、気づけば体調も安定し、社会参加も自然とできたのでは?と考えるようになりました。

これは私が日常生活を少し楽に送れるようになった体験で、精神障害を持つすべての人に当てはまるとは思ってはいませんが、社会不適合者と思っていた自分が、好きな事、という点を打っていたら、先が開けた成功体験として、苦しんでいる人が一歩前に進むきっかけになれば嬉しいです。

スティーブさん、ありがとう。
鬱くしき仲間達に幸あれ。

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