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凸凹を乗り越えて/娘の向かう先

 娘は小学校の頃から、学校の成績は全般良かったけど、なぜか数学は弱かった。
欠点は取らないまでも、努力に見合わない不思議な点数だった。
進んだ中高一貫校は進学校だったので、改めて当時の理数について聞くと、相当苦労したと話した。

それでも、それなりにできてきていたのでその苦労に気づかなかったけど、最近「算数障害」の可能性も指摘された。
(この指摘に、娘はとても腑に落ちている)

そんな娘の将来の夢は、小学生のころに言い始めた「獣医」から始まり、「作家」「司書」「辞書の編集者」など年齢により変わっていったが、ガッツリ理系の獣医から自然と文系に向いて行った。
本がとても好きなので、納得のいく方向だ。

大学2年の後半ごろから
「一生勉強していたい。どうすればそれが叶うのか?」と言い始めた。

それは、対人関係に苦労する自分が会社組織でやっていけるのかという不安もあっただろうけど、全ての教科の学習が必要な義務教育、受験を苦労して乗り越え、得意の科目に専念できる大学で、やっと学ぶことの楽しさを知ることができたからの言葉かもしれない。
発達の凸凹から逃げずに、自分の好きに辿り着こうとしている娘はすごいなぁ~ということは、今になってわかること。

わたしを含め大人は、
「学生は楽。社会に出ればもっと大変」
「仕事は生半可じゃすまない」
自分の経験から、子どもが今がんばっていることに気づかず、先々の苦労ばかりを子どもに伝えようとする。
予防線を張って、苦労させないようにと思うからこそなのかもしれないけど、そんなことはないはず。
今がしんどくて、苦しんでいる子どもたち。
先にはきっと。

課題は多く、生きにくい娘。
だからと言って、簡単にはいかないかもしれないけど、窮屈な子ども、学生時代を乗り越えて自由を自分で選択できる可能性を体験している。

春から大学院への進学が決まっている娘。
「すごく楽しみ」だと話す。

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anchan
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