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ASDの娘の正論をぶつけられて、何が何だかわからなくなる話し合いをどうすればいいのか

 月末は娘のバイトのお給料日。
度重なる使い込みで、今年8月から主人監督の元お金の管理をやり直している。

 昨夜、夕食後に娘の方から
「お給料が出たから、来月の振り分けしたいんだけど」と。
8、9、10月は自分ら言い出さず、主人に言われてイヤイヤが丸出しだったので、少し前向きになったかぁ~と思って、私はキッチンの洗い物をしていた。

 でも、開始間もなくから態度が悪い。
主人に聞かれることのひとつひとつに
「だから!」
「前も言ったけど!」
「(主人が)そうしたいならそれでいいけど」
と、つっけんどんに返す。

きっと娘の気持ちの中では、自分が望まないことをさせられている思いが強いのでしょうね。
私たちからしたら
「一言目に『だから!』で返すな!」
「誰のせいでこんなことになってるの?!」
と、こっちが怒りたい。

でも、そんなことを口にすると
「私が全部悪いんだから、お給料全部借金の返済に回したらいい。今月はお小遣いゼロでいいから」
と、得意の0か100、真っ白か真っ黒で返してくる。
そんなこと言ってない、そんな話しじゃない、そんなこと無駄でしかない、そんなこと無理でしょ?と、訂正して話を戻そうとしたところで、もうそうなってしまったら終わり。

「私が全部悪いんだから、こうなってるんでしょ。そしたら、お小遣いを使う権利なんてない。だから、今月はなしでいい」から始まり、
「いつもそうやって、私のことを否定する」となり、
「私なんて死んだほうがいい。このまま生きてるつもりもない。好きにさせてほしい」と言い始める。

もう、何が何だかわからなくなってしまう。

 この春からは主人が入ってくれるようになったけど、それ以前は完全に私だけで対応していたので、口が立つ少しずれた娘の中の正論で返されると、初めの話しが一体何だったのか、何をしていたのか、自分が言ってることがもう正しいかどうかもわからなくなって、そのうち娘がモノを投げる、椅子を蹴っ飛ばすを始めて、私が謝るということを繰り返してきた。
何を謝るかというと、
「言いすぎてごめん」とか「話すタイミングが悪くてごめん」とか。

私が謝ることではないことは、頭ではわかっているけど
「私は否定されている」
「いつも認めてもらえない」と泣いて怒り狂う娘をみていると、そうさせているのは自分のせいだと思ってしまう。
そして、折れどころは、娘のしたい要求をのむ、ということが多い。

 娘と話していると、度々そんなことになる。
特に、娘がしたくない、言われたくない、嫌だと思うことに多い。
長い間、本当に困ってきた、苦労してきた。

心療内科の先生に相談した。
ポイントは3つ。

1、娘の反応をいちいち受け取らない
2、返してくる内容のすべてを訂正しようと、返さなくていい
3、娘が怒り始めたら、話は終了する

 娘の中の正論は、娘の正論でしかないことが多々ある。
その場面において、とか、この状況ではそうでなくてもいいという幅を持たない。これは、ASDの特性らしい。
でも、娘が言っていること自体、論としては正しいので、それをぶつけられると私が何がなんだかわからなくなり、訳が分からないけど自分が間違えていると思ってしまうのだ。

そして、その言い合いを続けることは無意味なことが多い。
(私と娘の場合においては、です)
でも、そうじゃないことを言われ続けると私も本意ではないので、訂正しなだめて、でも受け入れられなくてさらに炎上する。

だから、たとえ違うと思うことを娘が言い張っていても、そのひとつひとつに反応せず、必要なことを項目として伝え、行動させ、娘が興奮し始めたり話しがずれ始めたら終了する。

最近はこれを、主人と共通理解して、娘の態度に腹が立っても徹底するようにしている。
今夜もそう。

だけど、このやり方は、ただ揉めないというだけで、話し合いが成功するというわけではない。
いい話ができた、娘の中に変化や反省が見えたという、いい気持ちが残るわけではない。

いつか交われる時が来るかと思いたいけど、無理なんだろうな。


 ここまでお読みいただき、感謝です。
娘とのいろいろが、どこかの誰かの気持ちに届けばいいな、と思います。
これからもよろしくお願いします。


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anchan
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