気仙沼で「創造性をはぐくむWS」を実施しました!
こんにちは、Arc & Beyond インパクトクリエイション部のはぎー(萩原)とれんれん(村田)です!
私たちは、Arc&Beyondで事業やプロジェクトの企画・実行をしているインパクトクリエイション部に所属しています。インパクトクリエイション部の取り組みは、こちらの記事でご紹介していますので、ぜひご覧ください!
noteには初登場のれんれんです!私は、新卒でソニーに入社し、R&Dセンターでエンジニアとしてお仕事をしてきました。さまざまな方々のお話を聞いて、気になることを検証し、カタチにしていくことが好きです。Arc&Beyondでは、事業を作るべく、奮闘しています。
どんなきっかけでエンジニアの道に進んだのか、どんな想いでArc&Beyondで働いているのか、については追って記事を書きたいと思います。楽しみにしていてください!
今回は、2024年10月27日に気仙沼の小学生を対象に開催した「楽しさから『創造性』を引き出すプログラミング×ものづくりワークショップ」の様子をご紹介します。
ちなみに私たちが気仙沼でワークショップを開催するのは初めて。共催のNPO法人Waffleのご尽力により、気仙沼市のご後援もいただき、たくさんの方々に参加いただくことができました!改めてこの場をお借りして、感謝申し上げます。ありがとうございました!
生活が楽しくなる「ワクワクするしかけ」を発明しよう!
会場は、気仙沼内湾地区にあるPIER7内の□ship(スクエアシップ)。とってもおしゃれな雰囲気で、ここにいるだけでいろいろなアイデアが出てきそうです!
当日は、気仙沼の子どもたちや大人の方々総勢18名に参加いただき、生活が楽しくなる「ワクワクするしかけ」をIoTプログラミングブロック「MESH」 を使って発明しました。
発明ってなんだろう?
最初に、参加者全員で「発明ってなんだろう?」について考えました。子どもたちの手がどんどん上がり、それぞれの意見を共有してくれました!
「みたことないものを作ること」
「自分の思いついたことをものにすること」
「手を使って作ってみること」……
おかげでそれぞれが考える”発明”の枠が広がりました。
MESHの使い方
発明の手助けをするツールとして、今回はMESHを使います。MESHブロックは、動きや明るさがわかるセンサーなどそれぞれが機能を持ち、タブレット端末やPCなどと組み合わせることで、音を鳴らしたり、写真を撮ったり、誰でも直感的なプログラミングでアイデアを形にすることができるツールです。例えば、画面上で振動を感知する動きブロックと、音を鳴らすスピーカーブロックをつなげると、「ブロックを振ったら音が鳴るしかけ」が手軽に完成します!
当日はほとんどMESHの説明はしませんでしたが、皆さんあっという間にMESHを使いこなしていました。
発明されたワクワクするしかけたち
当日、いくつか身近なアイテムを用意!このアイテムとMESHブロックを使って、ワクワクするしかけを発明してもらいました。当日発明されたしかけたちを紹介します。
いたずらくん
家族をびっくりさせたいときに使ういたずらくん。
まずお家の中で、人が通る場所にいたずらくんを置いておきます。誰かがいたずらくんの前を通ると・・・なんとギャーッという叫び声(悲鳴)が!
「人感センサを使って、2秒ごとにプログラムしました。これがあると、驚いた姿を見て家族全員が爆笑できると思います。」
という発表に全員が爆笑。家族全員の笑顔が見られる素敵な発明でした!
筋トレMESHくん
腕力を付けたいときに使う筋トレMESHくん。「一緒に筋トレしよう!3秒後にスタートするよー!(3秒後に)よーいスタート」を掛け声に、動きブロックを持った腕をふりふり!これは疲れる!というくらいふりふりした後に「やったー!クリアー!」という声がしました。
「ボタン、動き、LEDを使って筋トレします。毎日気軽に筋トレができることがよいところだと思います。」とのこと。
最近筋トレにはまっているれんれんは、ぜひ使用したい発明でした。
マジック上手
「3つの紙コップを使うマジックです。はずれたら叫び声が鳴って、あたると歓声がきこえます。」
試してみると・・・たしかに3つ全部に反応が!
「3つの紙コップのうち、『あたり』は振動(動きブロック)とボタンで、『はずれ』は明るさブロックを使いました。明るさは不安定だったので、黒い紙を貼って工夫しています。」と発表してくれました。作りながら気づいた課題を、工夫して解決しているところが、素晴らしいです!
大人の発明
ビールを一杯飲むと、「一杯目」の通知が。二杯目は、「二杯目」の通知。そして三杯飲むと・・・「三杯目」の通知とともにコミカルな音が。
「三杯飲んだら、おうちに通知されます。本当は、タクシーを呼ぶ仕組みもありかもと思っていました。」
とのこと。これはとても実用的な大人の発明でした。子どももジュースの飲みすぎ注意に使えるかもしれません!
気仙沼に生まれた発明家たち
プログラミングなどのテクノロジーを使ってアイデアを考えたり問題解決に取り組んだりする機会が、まだまだ少ないといわれる気仙沼。今回は、気仙沼の子どもたちにプログラミングの考え方や、プログラミングとモノを組み合わせて発明する楽しさを届けたいと思い、ワークショップを開催しました。その結果、気仙沼にたくさんの発明家が誕生しました!
大人も子どもも、一緒になって楽しみながら、学び合い共創していく。
そのような場を世の中に生み出すため、Arc&Beyondでは、いくつかのしかけを準備している最中です!ぜひこれからの活動も楽しみにしていてください!
また、今回のイベントは、Arc&Beyondが採択された経済産業省の「未来の教室」実証事業の一環として開催されました。「未来の教室」は新しい学習指導要領のもとで、1人1台端末とさまざまなEdTech(エドテック)を活用した新しい学び方を実証する経済産業省の実証事業です。
Arc & Beyondは、子ども一人ひとりが住んでいる場所や家庭環境に左右されることなく、それぞれの個性や才能に合わせて主体性や創造性などの非認知能力を育む「学びと共創の場」の実現を目指しています。
【運営】
一般社団法人Arc&Beyond
https://arc-beyond.org/
萩原丈博 / 村田華蓮
特定非営利活動法人Waffle
https://waffle-waffle.org/
森田久美子 / 佐々木佳世 / 鳥井雪
【Special thanks】
当日ご参加くださった皆様、気仙沼市役所、気仙沼Biz、まち大学の皆様
本ワークショップ開催にあたってかかわってくださった皆様
はぎーのひとりごと:デザインってなんだ?
この日、リアス・アーク美術館で「『デザインってなんだ?』~グラフィックデザインとひと・まち・くらし~」が開催されていたので終わった後に少し立ち寄ってみました。リアス・アーク美術館は2024年10月25日に開館30周年を迎えたそうです。企画展として、気仙沼の暮らしに身近なデザインの数々が展示されていました。
今でも魅力的な横田屋本店のレトロラベル。時が経つにつれて変えていくところと、変わらないところの違いに注目していくと、いろいろな気づきが得られそう!
そしてこちらは気仙沼向洋高校の学生の皆さんがデザインされたさんま缶。教育の現場でもデザインのツールにデジタルがどんどん導入されていくことで、斬新なデザインも登場していきそう。今後も楽しみです!
れんれんのひとりごと:同日に開催していた気仙沼市産業まつり
実はこの日、「気仙沼市産業まつり」という大きなお祭りがありました。会場は、カツオの水揚げ量が28年連続日本一の気仙沼港!
以前気仙沼に訪問した時に、気仙沼港の復興ストーリーや、港の魅力に魅了された私たち。ワークショップ開催前の1時間しか滞在できませんでしたが、おいしいごはんを堪能しました。またカツオを食べに、気仙沼に行きたいと思います!