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親や身近な大人を頼ることのできない若者たちの就労イベントを実施!

親や身近な大人を頼れない若者たちの「居・職・住」を支援する特定非営利活動法人サンカクシャ(以下、サンカクシャ)が、就労支援の一環として「若者スタッフオーディション」を11月6日に開催しました。本イベントの運営にArc & Beyondも協力したので、当日の様子をレポートします!

「若者スタッフオーディション」とは

世の中には親や身近な大人に頼れず、支援も届かず、孤立しやすい環境にいる若者がいます。サンカクシャは、「どんな若者にも頼れる人がいる社会」を目指して、15歳から25歳くらいまでの若者を対象に「生き抜いていくための基盤」として、「居場所づくり」「仕事」「住まい」の3つの支援に取り組んでいます。
「若者スタッフオーディション」の企画には、サンカクシャを利用する若者の増加が背景にあります。利用者の増加により、スタッフの増員が急務となるなか、「せっかくスタッフを増やすのならば、利用者と同じくいろいろな状況にある若者をスタッフとして巻き込んだ方が面白い場になる」という考えから、「若者スタッフオーディション」がスタートしました。サンカクシャでは、若者がどんな道に進んでも生き抜けるようにさまざまなサポートが実施されており、今回の企画も就労支援につながるものになっています。Arc & Beyondはこの取り組みに共感し、若者に「会社とはどういうところなのか」「会社で働く人とはどういう人なのか」ということを知ってもらうきっかけになれば、という想いのもと、Arc&Beyondのオフィスが入るソニーシティ品川のCreative Loungeをオーディション会場としてご提供しました。
また、Arc&Beyondのメンバーもオーディションに陪席し、若者のプレゼンに対するフィードバックをしました。ここではArc&Beyondのメンバーから見た気づきや感想をレポートします!

「若者スタッフオーディション」と書かれたスライドの前でマイクを持ち話す荒井さん
サンカクシャ荒井さんによるオーディションの説明

若者によるプレゼンテーション

「若者スタッフオーディション」では、事前の書類選考を通過した5名がオーディションに参加しました。参加者は「自己PRやスタッフになってどのような場をつくりたいか」などを発表。1名は事前に撮影された動画によるプレゼンを行い、残り4名は会場でプレゼンと質疑応答行いました。オーディションで最初に感じたことは、「全員のプレゼンのクオリティが非常に高い」ということです。若者たちのプレゼンは、自分の強みや貢献したい点、サンカクシャをどのようにしたいかというメッセージが明確に伝わってくるものでした。

また、サンカクシャのスタッフからの質問が非常に具体的で実践を想定したものであったことも新鮮で驚きました。「スタッフとして利用者に何ができるか?」「苦手な利用者と、どうコミュニケーションを取るか?」など、厳しい場面での対応方法など、彼らがスタッフとして雇用された際のリアルなイメージを想起させる質問が続きました。そのような質問に対し、若者たちも四苦八苦しながらも真剣に答えており、その姿勢が印象的でした。

横並びに面接官が座り(写真上は3名)、参加者に質問する様子
面接官を努めるサンカクシャスタッフから鋭い質問が飛ぶ

サンカクシャスタッフと若者たちの関係性

また、全体を通して印象に残ったことは、サンカクシャのスタッフと若者たちの関係性です。プレゼンの中には、若者たちのバックボーンを含めた内容もありましたが、そうした背景をスタッフに開示し、想いをぶつけることができるのは、スタッフとの信頼関係があってこそだと思います。このような信頼があるからこそ、オーディション中に活気ある質疑が繰り広げられたのだと感じました。

オーディション後にArc & Beyondとの交流会を実施

オーディション後は、Arc&Beyondのメンバーがサンカクシャのスタッフや若者たちとの交流を通じて、オーディションの振り返りや雑談を楽しみました。オーディションから解放された若者たちの朗らかな表情が、今でも記憶に残っています。

Arc & Beyondは新たな一歩を踏み出し、そして走り始める若者たちの挑戦を応援しています。
今回オーディションに参加された若者たちにとって、今回の経験が今後の糧になることを心より願っています。

マイクを持って会場全体に向けて話す石川さん
Arc & Beyond 代表理事のひろさん(石川)からも、オーディションの参加者の皆さんにメッセージを送りました!

最後に

世の中にはまだまだ支援が十分に行き届いていない子どもや若者が多くいます。そのような方々を取り巻く環境はさまざまな課題が絡み合い、求められる支援も複雑化しています。そのような方々に対して個人や組織単体からの支援だけではなく、社会全体で取り組めるよう、みんなでできることを考え、行動していきましょう!


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