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初マラソンから一夜

昨日は疲れすぎて8時に寝たので、意外とすっきりした気分で出勤。
ただ脚はバキバキ。
特に階段上るのが本当にしんどかった。
あと、日焼けで顔がヒリヒリして、全然仕事に集中できず。
こんなことなら、有給取っておけば良かったな。

昨日のマラソンの振り返り

レース前

朝6時頃に家を出る予定が、早く目が覚めてしまい、予定より1時間早い、5時に家を出発。
会場付近の駐車場に6時半頃に着き、おにぎり2個とバナナを食べる。
朝食後に会場に向かうと、既に多くの人がいて、既にアップを始めている人まで。

ちなみに私は今回、全くアップをしなかった。
「42.195kmも走るんだから、アップしたら、その分消耗するだけじゃん」と思ったので。
この選択が正解だったのか、不正解だったのか、今でもまだ分かってない。

特にやることが無かったので会場付近をぶらつく。
スポンサーや地元企業等の出展ブースで賑わっており、いつもとは違う会場付近。
スタート地点である競技場にも入ってみる。
そこの競技場は、高校の陸上部時代に、大会等でよく来てた場所だった。
6年ぶりに競技場に入ってみて、懐かしい気分にもなったし、その時とは桁違いの賑やかさにテンションも上がる。

その後は、一緒にエントリーしていた同僚と待ち合わせして、喋りながら緊張をほぐす。
まだ時間があったので、さらに会場付近をぶらつくと、偶然大学時代の友人に遭遇。
この大会に出ることは全く知らなかったので、びっくりしたけど、久しぶりに会えて本当に嬉しかった。

9時にハーフマラソンの部がスタートするので、競技場トラックの外側に見に行くと、ゲストランナーの紹介が始まった。
鈴木健吾選手や西山和弥選手など、今までずっとテレビで見てた選手のスタートを間近で見ることができて感無量。
同僚もハーフに出ていたので、応援しようとしたけど、人がいっぱいで見つけられず。

ハーフマラソンの部全員を見送った後、9時半のフルマラソンの部スタートに備える。
ウイダーインゼリーとアミノバイタルを飲み、トイレを済ませ、スタート位置にスタンバイ。

スタート

9時半号砲。
スタートしてから、なかなか進まないという話を聞いたことがあるが、私のブロックが比較的前の方であるためか、号砲後数十秒でスタート地点に到達。
いよいよ、42.195kmが始まる。

完走とサブ4が目標だったので、5分40秒ペースくらいが丁度良いと思っていたが、最初の1kmがなんと5分。
びっくりした。
特にきつく感じなかったが、あまりにも練習とは違うペースに驚く。

集団で走っているので、ペースを合わせるしかなく、そのままのペースで行くことにした。
余談だけど、みんなGARMINの時計使ってるから、1kmごとに周りから同じ音が聞こえて面白かった。

5km地点

5km地点で初めて給水があって、水を飲もうとしたけど、走りながら飲んだことなかったので、むせた。
これ、本当むずい。
でも、こういうのテレビでよく見ていて、それを自分がやっていることを実感してテンションが上がった。

この時点でも、まだラップは5分を切っていた。
今日はいつもより調子良いのかな?
このままのペースで行くと、サブ4どころか、サブ3.5も達成できるぞ。

10km地点

何度かアップダウンがあったけど、それほどバテることもなく、ペースは依然として5分を切るペース。
ここで初めて補食ができる。
バナナとミニトマトを食べた。
マラソン中に食べるの、本当に美味しかった。
この補食があったことで、後半までバテなかったんだなと思ってる。

中間点

21km走っても、ペースは5分を切り続けている。
練習ではこんなことは無かった。
しかも、結構楽に走れている。
サブ3.5が現実身を帯びてきた。

30km地点

まだペースは5分を切っている。
よく「30kmの壁」という言葉を耳にするが、私は全然大丈夫だった。
ここでサブ3.5を確信した。
気になることと言えば、時々ふくらはぎが「ピクッ」となる感覚があることぐらいだった。
しかし、この後に事件が起きた。

33km地点

右ふくらはぎがつった。
止まると、左ふくらはぎもつって、走れなくなった。
走っていて、つったことが今までなかったので、どうして良いかわからなかったが、取り敢えず屈伸をしたり、足をかけて伸ばしたりして、なんとか走れるようになったので、レースに復帰。
この時のラップが5分40秒だったので、このくらいなら、前半の貯金で大丈夫なはず。

35km地点

また両ふくらはぎがつった。
心が折れそうになった。
「もしかしたら完走できないかも」ということも脳裏に浮かんだ。
また足を延ばしていたら、後ろから抜いて来るランナーに「つったの?」と声を掛けられた。
そのランナーが、つった時に効くジェルを塗ってくれて、「ゆっくり行こう」と言って、走り去って行った。
もし私が逆の立場だったら、絶対にできない行動だった。
自分のタイムが悪くなるのを鑑みず、私を助けてくれる人がいるということが、本当に励みになったし、完走だけは絶対にしようという気持ちになった。

37km地点

ジェルのお陰もあり、足をつることがしばらくなかった。
しかし、この辺りになると今まで未経験の距離だったので、シンプルにキツくなっていた。
足がつった時以外は、ずっと5分を切るペースで来ていたので、このままいけば、ぎりぎりサブ3.5達成できる。
最後の力を振り絞り、なんとか5分を切るペースで粘っていた。

41km地点

また、ふくらはぎがつりそうになった。
でも、ここで止まったら、サブ3.5は絶対に達成できない。
残り1km少しなら、このまま押し通してしまおう。

残り500m

限界だった。
両ふとももがつり、今まで以上の痛みで、座り込んでしまった。
沿道からも「大丈夫?あと本当ちょっとなのに」と心配された。
サブ3.5が幻となった瞬間だった。
目の前が真っ暗になった。
座って前屈して、なんとか立ち上がったが、あまりの痛みで走ることができなかった。
そんな時、沿道から「大丈夫だよ。歩いても完走だから」と言われ、その時の精神状態も相まって、涙が出てしまった。

ゴール地点

その後、走ることが出来ず、歩いてゴールに到達。
3時間36分だった。
当初の目標だったサブ4は達成することができたが、途中からサブ3.5を確信していたので、悔しい気持ちでいっぱいだった。
また、真の意味で「完走」していないので、達成感もなかった。

ゴール後

まず、フルマラソン完走者には、メダルをかけてもらえるので、落ち込みながらも、それはすごく嬉しかった。
タオルと水を受け取り、スイカを食べた後、荷物を取りに行って、階段を上るところでまた両ふくらはぎがつった。
立っていられなくなり、座り込んで足を延ばしていると、救護の方が来てくれて、肩を貸してくれて私を日陰まで連れて行ってくれて、足を延ばしてくれた。
走った後で、私が汗臭いのを気にする素振りもなく、肩を貸してくれた救護の方が、本当に格好良いと思った。
話を聞くと、その方は救急救命士の学校の学生さんで、私よりも年下だった。
こういう人が、将来、たくさんの人の命を救うことになるんだね。

最後に参加記念品とプログラムを受け取り、参加特典のご当地フードを食べて、帰路についた。

全体を通して

悔しい。
一夜明けて、noteを書いてみると、悔しい気持ちが沸々と湧いてくる。
足をつっていなかったら、サブ3.5達成だったのに。
でも、足をつったのも、実力不足なんだよな。
水分不足なのか、塩分不足なのか、そもそも練習不足だったのか、原因は今もわからないけど。

初マラソンだったけど、今回のレースは、自分の中で調子が良かったことは確実。
さらに、風もほとんどなく、記録を出すには、絶好のチャンスだった。
それだけに、サブ3.5を達成できるのは、今回が最後だったんじゃないかと思ってしまう。
本当に悔しい。

でも、こうして振り返ってみると、本当にたくさんの人に支えられた初マラソンだった。
つった時にジェルを塗ってくれたランナー、心が折れたときに声をかけてくれた沿道の方、ゴール後に救護してくれた学生さん、ドリンクやフードを出してくれた方々、運営スタッフ、数え出したらきりがないね。
悔しい気持ちでいっぱいだけど、皆さんのおかげで無事ゴールできたし、良い思い出になった。

今回のマラソンに関わってくれた全ての皆さん、本当にありがとうございました。
そして、お疲れ様でした。










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