「トイレ怖い」を克服した話
いたずら好きの父親に『耳なしほういち』をノリノリで読み聞かせされた影響で、物心つく頃にはオバケが怖い臆病な少年になっていました。
夜のトイレはもちろん、お風呂も一人で行くのが怖かった。
「扉を閉める」これが怖かった。閉めたら次は開けないといけない。
「開けた際に扉の向こう側に何者かが待ち伏せしたら・・・」
臆病なくせに変な想像ばかりして一人で怖がっている日々が続いていました。
※父には「情けないぞ」と、よく叱られていました。
いや、あんたのせいだろ。
そんなある日の事。
家族と近所のホームセンターに買い物に行くことになった。
ちょうど悪いことに臆病な僕を便意が襲う。
しまった、、、
ここのホームセンターのトイレは店の外にあるタイプ
人気(ひとけ)がない場所にあるからめっちゃ怖い。。
一応家族には相談したが返答はもちろん
「「「ひとりで行け。」」」
僕は考えました。
普通に行くことは怖いからできない。
ならば!!
他の客がトイレに来るのを待ち、そのタイミングで僕もトイレに行けば
1人じゃあないじゃないか!!と
〔他の客と連れション作戦〕
この作戦を実行することにした。
しかし、都合よく人が来ることがなくトイレが目の前にあるのに
ケツをおさえてウロウロしていました。
限界度86.7%くらいになってきたタイミングでやっと、、
作業着おっちゃん2人組がやってきた。
よしっ!(2人が入った後に入れば1人じゃないから怖くない!)
こうしておっちゃん2人組がトイレに入ったことを確認して
僕も続いて入っていく。
ここで事件が起きる
中に入ってみると大便器(個室)は2つ
ガチャン、ガチャンと2枚の扉が閉まる音が響く。
なんと2人組のおっちゃんは2人とも【大】だったのです。
この可能性を考慮していなかったため、トイレで僕は立ち尽くす。
辛うじて限界度94.5%ほどのタイミングでおっちゃんが個室から出てきた。
おっちゃん2人の便の香りが充満する中で、おっちゃんが便をしたばかりの便器で結局1人で用を足す僕。
なんだこれ?人生めっちゃ損してね?
ブリブリしながら悟りを開いた僕は、その後トイレに1人で行けるようになりました。めでたしめでたし。
ありがとう、名も知らぬ連れウンのおっちゃん2人組。
人はいつ死ぬとおもう? わからないから、やりたいことはやれるうちにやりたいじゃんね!