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無題

成長しなかった僕の世界線
ずっと左に向いて
片道迷っている
回る回る迷路
行き止まりを立ち止まって
仕方なく右に向いて
そのまま振り返らずに
また左に回っている

それを何度も繰り返している
何十年も繰り返している

何で他の音が聞こえないの?
沢山の音が迎えているのに
何でずっと同じ道を回るの?
沢山の道が迎えているのに

雑に扱わないで
この言葉は君には不自由でしょ
何も伝わらないよ
音が響いていない

あんなに大きな星が
ずっと回っているのに
その音は凄い響きなのに
何で君には聞こえないの
何で君は聞こえないの

信じていない
迷路の壁の向こうを
一辺だけでいいから
壊してみようよ

高速回転する軌道上を超えて
やっと見えるのか
力業任せている
だから見えないんだ
だから聞こえないんだ

最早誰にも止められない
その速度の回転は
自分の力量を超えて
光速で回転する

疲れて基軸がずれた時
待っていたかのように
ゆりかごの中で揺れていた卵は
金槌で壊された

混乱してやっと気付いた
その痛みは初めてで
たくさんの思い出が全てを壊してしまった
だからもう元には戻らない

雑に扱わないで
君は繊細なのに
何でそれを分かって
壊してしまうのか

割れた破片が頭を突き破って
破壊した音が
やっと君の耳に届いた
やっと君の耳に届いた

もう遅いよ



こんな場所で出会えたご縁に感謝します。貴方に幸せの雨が降り注ぎますように。