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紡いだことばたち。
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#poesie

詩 20

孤独が
どっしりと腰を据えて
私を眺めていた

白濁した片方の眼を
時々擦りながら

真夜中のキッチンは
私に他人の顔をする
昼間は私がここを治めていたはずなのに

孤独が
ゆっくりと息を吐く

しん、としたキッチンの床は冷たく

ぶうぉん、という冷蔵庫の
怠惰な音だけに

私は今、救われている
#現代詩 #詩 #孤独 #キッチン #真夜中 #poem #poesie #art #midnigh

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詩 11

シンクには
数日前の紅茶のカップ
干からびて 底にへばりついた檸檬
数日前の それは 私

夜の端をつかまえて
縫い閉じようとする
決してもう、開かないように
クローバーの針と、透明な糸

部屋全体が脈打って
濃いにおいを撒き散らす

眩暈

窓の外には、星
夜の底にへばりついて
そのまま干からびた私は
薄く目をあけて

とうの昔に死んだ
星のひかりを

みている