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ysh
2020年8月20日 11:53
次男が眠っている離れると途端に目を覚まして泣いてしまうので諦めて私もぼうっとしている身体をぴったりとくっつけて鼻息を少し大袈裟に顔に吹きかけるようにすると安心するのかまた微睡みに溶けていく私はもう、一切を諦めて五本の指だけで何が出来るか考えていたら詩が一遍出来上がった
2020年8月14日 14:23
コーヒーの渦に溶けてく感情には名前がなくて詩にも出来ない通り雨 上着を被せてくれたから折りたたみ傘は畳んだままで炭酸の気が抜けていく夏の夜私はひとり 泡粒になる
2020年8月12日 14:33
*English version is below.むっとするほど湿気を含んだ熱い空気雷が切り裂く昼間の眠りそれを合図に美しい雨が世界を濡らす灰色の荒野の真中旅人がひとり立ち尽くしている雨は旅人の身体を濡らし火照りを鎮めてくれるじきに夜がくるだろう旅人は火を焚き今朝仕留めた兎の肉を焼く溜まった雨水で喉を潤し土埃にうねる黒髪を洗う幾夜もこうしてひとり繰り