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紡いだことばたち。
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2017年5月の記事一覧

詩 9

たとえばGコードが私にとっていちばん心地よいとかそういう、感覚だけで生きている
長すぎる指に時々嫌悪感を抱くのだけれど、それが或る時には誇りであったりもする

世界は、いともたやすく形を変える

たとえばあの日見た海の青が心に染み込んでもう、どうにも泣きたくなった夜に、
唐突に死んだおじいちゃんを思い出したりする
骨ばった手 薄い唇 刻まれた皺

あの頃は分からなかった、永遠の不在

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詩 8

はじまりは 音
曖昧で奇妙な音の断片

-私はその町で、まだ、何物でもなかった-

地下鉄
校庭
路地裏
教会
アパートメント
に、あふれる

音、音、また、音

押し寄せる音の波
鼓膜からどんどんと内側に流れ込んで
私の中に浸みこんでいく

少しずつやわらかくなった両耳の奥
音は言葉と手を繋ぎ
記憶の襞に印を刻む

空気が濃度を増し
きのうまで未知だった音たちが
輪郭を持ち
産声

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詩 7

※日本語訳は下にあります。

Unerwartet verliebe ich mich.
Eine Krankheit, die man nicht vorbeugen kann, so sehr man auch aufpasst.
Es gibt keinen Grund, auch keine Erklärung dafür.

Ich kann noch so versuchen

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