シェア
ysh
2018年2月18日 23:21
信じる、ということは、あの頃の私にとっては到底近づくことのできない、とても眩しいものだった。眩しくて目を向けられないほど。友達、というものは、あの頃の私にとっては理解しがたい言葉だった。余りにも苦しくて脆い、その関係性。私と彼女たちの間には常に薄い、ごく薄い膜が張っていた。まるでココアの表面の、薄いそれのような。フォークで掬えば簡単に取り除けたはずの薄い膜。私は、けれど、そのやり
2017年5月13日 18:18
夫とふたりで池袋へ繰り出した。母の日に、互いの母親への贈り物を探しに。たっぷりの湿気を含んだ東上線の車内は、しんとしていて、このままどこまでも乗っていたいような感覚になる。デパートの地下は、明るい。雨の日の憂いや気だるさなどまるで関係なく、雑多で明るい。一歩踏み入れると、意図していないのに、なんとなくこちらもうきうきしてしまう。どうやら最初から目的の物は決まっていたようで、夫は、