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つれづれつづれ

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散文、短編など
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#存在

散文 7

信じる、ということは、あの頃の私にとっては到底近づくことのできない、とても眩しいものだった。
眩しくて目を向けられないほど。

友達、というものは、あの頃の私にとっては理解しがたい言葉だった。
余りにも苦しくて脆い、その関係性。

私と彼女たちの間には常に薄い、ごく薄い膜が張っていた。
まるでココアの表面の、薄いそれのような。
フォークで掬えば簡単に取り除けたはずの薄い膜。
私は、けれど、そのやり

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散文 4

夫とふたりで池袋へ繰り出した。
母の日に、互いの母親への贈り物を探しに。

たっぷりの湿気を含んだ東上線の車内は、しんとしていて、このままどこまでも乗っていたいような感覚になる。

デパートの地下は、明るい。
雨の日の憂いや気だるさなどまるで関係なく、雑多で明るい。
一歩踏み入れると、意図していないのに、なんとなくこちらもうきうきしてしまう。

どうやら最初から目的の物は決まっていたようで、夫は、

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