日記。最近読んでいる本とざっくり所感。都会と地方都市と私。(途中で挫折感想文)
最近、(先週)知人に勧められて
麻布競馬場さんの「この部屋から東京タワーは永遠に見えない」を読んでいる。
実は、私は重度のツイッター中毒(テレワークになってからは尚更顕著)
なので、作者さんの存在は知っていた。
私が読んだのは、確か、一人の東京出身の男性の中年期までの物語で、有名大学を出て、
現在は愛する妻と子供とタワマンに住み、
誰の目から見ても一見幸せを絵に描いたように見えるが、本人はニヒルな孤独を抱えているという…物語だった気がする。
(再読したく、ツイッターを漁ったが、もう出てこなくなってしまっていた。)
そして、先日本を出版されたことを知り、
偶然知人にもおすすめされたこともあって、
昨日本屋で買ってみた。
今週から少しずつ読む予定だ。
正直なところ、私は少し作者さんの書く物語からは距離をとっていたところもある。
別の記事で、作者さんはこの物語の事を「中流の哀愁」という風に表現していたと思う(わかる)
そして私個人は「中よりさらに下流」だからだ。(多分)
地元におとなしく居て、ギリ体裁保ってれば
「ギリ中流」
よくわからん上京をしてしまったので、現在
「下流」
そんなところだろう。
なので、作者さんの書く物語には惹かれても、
ふとその現実に気が付き空しくなり、
作者さんからは少し距離を置いていた…。
そんな私が読んでも、体感をもって、高解像度で共感出来た部分がある。
「地方都市」の表現だ。
特に、地方都市で暮らす女の子の、毎日の暮らし。
「ループものかと思うほどの日々の繰り返し。
お母さんが作る目玉焼きとソーセージとお味噌汁の朝ごはんを食べて、
ムーヴで大学に行って、授業を受けて、ムーヴでバイト先の居酒屋に行って、ビールや唐揚げを運んで、ムーヴで家に帰る。
お味噌汁の具が変わるだけの、頭がおかしくなるような日常の繰り返し。」
ー「ウユニ塩湖で人生変わった(笑)」
より抜粋。。
私は23歳まで地元にいましたが、
めちゃくちゃわかるなーと思いました。
どうにかして日常を変えようとして足掻いても、
結局ここに戻ってくるという…日々の叫び。発狂。
(一人暮らしや、恋人を作り同棲…などうまく人生に変化を付けられるのが生きる道の一つなのかな。
実態はわかりませんが、そんな気がします。
)
地方都市の描かれ方が鮮明な本をもう一冊知っている。
山内マリコさんの「ここは退屈迎えに来て」を思い出した。
きっと、こういう事だったのだとも思う。
ー山内マリコさん 「ここは退屈迎えに来て」
より。
私は、免許を取った春に上京して、
一度も運転する事無いまま、30歳になりました。
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…感想文として、突き詰めて書くには私にはまだ覚悟が足りないなと、
書いていて気が付きました。(^_^;)
まだ、うまく答えが出ていないので
折を見てちゃんと考えてみたいと思います。
なかなか、サッと思ったことそのまま書こうとすると、人生や個人の中核を考えさせられる&根源すら揺らがされそうなテーマを扱ってるんだなと、、
書いていて気付かされました。m(_ _)m
麻布競馬場さんや、山内マリコさんが描いてくれている物語は
なんとなく、わかる。
書いてくださって、ありがとうございます。
というのが素直な気持ちでございます。
まだまだ読んでいる途中ですが、
また自分も振り返りながら少しずつ 読み進めてゆきたいなー...と、思います。
ちなみに、「ウユニ塩湖で人生変わった(笑)」のエンドはそこで生きることを決めた者の強さというか、、
中々ハードロックな終わり方で、爽快でした。
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