バーデンバーデンの女神 ①
この日は、シュトゥットガルトに住んでいる友人に会うため、ハイデルベルグから高速列車ICEに乗って移動していた。
※ちなみに、本題からはずれるが、ICEはドイツ鉄道の旅客列車における最上位の列車種別であり、さすがメルセデスの国!内装も美しく機能的でロンドンとの違いに感動した。
走り出して10分ほど。
目的地まで1時間くらいかかるし、もらったスナックでも食べるか…とかばんをゴソゴソしていると、なにやら重要そうな車内アナウンスが流れてきた。
ドイツ語なので分からないのだが、周りの雰囲気からも、なにやら緊急事態なのはわかる。
5分くらいあっただろうか?ドイツ語のアナウンスが終わり、そのあと英語のアナウンスが流れてきた。
聞き逃さないように耳ダンボ。
「この電車は途中までしか行かなくなったので、えっとー、とりあえず次の駅でみなさん降りてください…プツッ」
うそやん、もっと詳しいの言ってたやん絶対(絶望)
ドイツ語でのアナウンスと熱量違いすぎて口あんぐりではあったが、親切なご婦人に教えてもらったところ、この先霧がすごくて、一部走行不可能になってしまったらしい。
友人との待ち合わせもあったし、スマホもWifiなしでは使えない状態だったので、とにかくシュトゥットガルトの近くまでなるべく行きたいんだよなぁと独り言のように呟いていると、これまた親切な男性が声をかけてくれた。
「次の駅で降りたあと、この路線に乗り換えればたぶん途中のバーデンバーデンまでは行けるよ。でもそこから先が問題の箇所とぶつかるから、たぶんバーデンバーデンが限界だと思う。」
なるほど。
なるほどね。
で、バーデンバーデンってどこですか😭
今思えば、友人に甘えてしまい、なんて無防備というか無知のまま来てしまったのだろうと、自分のアホさが身に染みるのであるが…(良い子はマネしない!)
さて、このあと私は無事シュトゥットガルトの友人に会えるのでしょうか。。
②へつづく
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