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宮城・桜木・赤木・王翦

漫画好きなあなたなら、このタイトルをみて「ああ」と「ん?」を同時に感じるだろう。

薄々気づいていたがなんとなく目を背けていたことを、いっかいちゃんとみてみようかなと思ったとき、この4人が思い浮かんだ。

なにか。軸がブレているというか、自分の軸がない問題だ。
だから、さっきまで白だといっていたことを舌の根の乾かぬうちに黒だというとか、言行不一致が起こる。
強すぎる自己防衛心のせいだと思う。

相手はそんなつもりで発言していないのに、わたしが勝手に「いやみをいわれた」「否定された」と捉えてしまうがために、とるに足らないことでも自分を守ろうと無意識で必死になってしまう。暗闇のなかでちょっと物音がしただけで、必要以上にびくびくして大声を上げてしまうように。

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では自分が大切にしたい軸ってなんだろう?
どんな人になりたいだろう?と考えてみたときに思い浮かんだのが、タイトルの4名だ。

宮城・桜木・赤木はあの名作漫画『スラムダンク』の主要メンバー。王翦はこれもまた大人気漫画『キングダム』の武将だ。

宮城・桜木・赤木の共通点はエースではないこと。
流川は湘北バスケ部の、三井は中学時代にバスケ部でエースを張っている。わたしの大好きな仙道もエース選手だ。

エースにはエースの葛藤があるだろうが、わたしはエースタイプではない。

宮城はバスケットでは非常に不利な168cmの小柄な選手。スピードという強みがあるものの、自分より10cm、20cm背の高い選手に囲まれてプレーをするには、きっとめちゃくちゃ頭を使っているはず。
不利な状況でも機転を利かせて考える力と度胸を見習いたい。

主人公の桜木花道は体格と運動能力こそ恵まれているが、バスケットボールまったくのド素人。メンバーとは圧倒的な技術・経験の差がある。そのうえ同級生で1年生ながらすでに湘北のエース的存在である流川の活躍を横目に、体育館の隅でゴリ(赤木)・彩子さんによる基礎基本のスパルタトレーニングをこなす日々。
わたしなら、もし自分にバスケットボールの素質があったとしても、そんな状況に放り込まれたらすぐ心が折れそうだ。

だけど桜木は違う。みんなの前では「俺は天才!」とかいっているけれど本当は「自分ひとりだけ初心者だから、自分なりに考えてやらないと」と必死に食らいついているのだ。
宮城と似ているけれども、桜木のように目標に向かってえげつない量の思考と努力をわたしもまわせるようになりたい。

そんな桜木を厳しくも温かく指導するのがゴリ(赤木)。
インターハイに行きたいと1年生の頃から目標を掲げてきたが、先輩に恵まれなかった。それどころか疎ましがられていた。
カタブツで不器用だけれども、桜木に対して、赤点・追試のバスケ部員に対してとても面倒見がよい。体育館でケンカが起きたときもキャプテンとしてバスケ部全体の責任を背負った。
たとえ嫌われても、衝突しても、信念を貫く姿勢にグッとくる。赤木は「誰にでも好かれるタイプではないし、じゃっかん人を寄せつけない雰囲気さえあるけれど、彼のことをよく知れば実は本当に信頼できる人」だ。
あと、やりたいこと(バスケ)だけじゃなく、やること(勉強)もちゃんとやっている姿勢はホント頭が下がる。
見た目は置いておいても、赤木はわたしの理想だ。


最後に、キングダムから王翦将軍。
ダースベイダーみたいな兜が特徴で、さらに無口でなにを考えているのかわからない不気味な武将。
だけど、先の先の先まで読んだうえで戦に必ず勝つ知将。
宮城・桜木・赤木…というかスラムダンクはわかりやすくアツいキャラクターが多いが、わたしはどちらかというとひとりでニヤニヤしている陰湿なタイプだ。
だから王翦には近いものを感じる。王翦のセリフはほとんど「・・・」だが、心の内には勝ちへのすさまじい執念を秘めている。余計なことをペラペラしゃべらない。寡黙で必ず結果を残すところがしびれる。

4人のうち「自己防衛」を軸にしている人はひとりもいない。
バスケがうまくなりたい、インターハイに出たい、活躍したい、勝ちたい。
そういう信念が軸にある。

難しい状況でも諦めず、どうすれば突破できるかを必死に考え、誰かに嫌われても、近寄りがたいと思われても、脇目も振らず、余計なおしゃべりもせず、ただただ思考と行動あるのみ。

そういう人間にわたしはなりたい。

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余談だが、個人的には水戸洋平や小暮くんもめちゃくちゃ好きだ。でもわたし、あそこまで献身的なサポーターにはなれないし、目指そうとも思わない。彼らみたいな人は仲間にいてくれたらすごく嬉しい。

明日からまたがんばろう。目標を軸に、目標に向かって。



今日も読んでくれてありがとうございます。
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