若林さんから学んだこと
『社会人大学人見知り学部卒業見込み』
ピンときたあなた、若林さんがお好きですね?
わたしもです。
この本をきっかけに『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』も『ナナメの夕暮れ』も読んだ。
『社会人大学~』ではとっても卑屈で自意識過剰な若林さんだが『ナナメの夕暮れ』では世界を肯定できるようになっている。
片方しか読んでいない方は、2冊セットで読むことを強くおすすめする。
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自意識過剰で、世の中に対して斜に構えていて、人見知りがゆえに無愛想で。
『社会人大学~』のころは「うわあこの人、友だち少ないんだろうなあ…」と思いながらも、不思議な魅力を感じた。
「俺はこういう人間なんだからしょうがねえだろ!」とつばを吐きながら、諦めていないどころか、必死にもがいているように感じられた。
まるで漫画の主人公のようだ。
漫画の主人公ってほら、性格を構成する要素のうちどれかのゲージが振り切れているでしょ?わかりやすく。
「正義感」とか「明るさ」とかさ。
若林さんも「自意識」とか「卑屈さ」あたりが振り切っていた。
今や若林さんといえば「こっち側」の頂点に君臨しているように思う。
こっち側卒業見込みだった彼はおそらくもうこっち側を卒業し、鋭い洞察力やことばのセンス、気遣いからいろんな番組で抜群のMC力を発揮している。
…こっち側の星である。
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そんな若林さん・オードリーは先月、東京ドームでラジオ「オールナイトニッポン」のイベントをおこなったことは記憶に新しい。
告知はおよそ1年前。
スタッフさんが動きはじめたのは2年前ぐらいになるそうだ。
昨夜のオールナイトニッポンで聞いた。
チケットは完売。(わたしも買えなかったひとり)
45,000人を動員し、大成功をおさめた。
若林さんにとって東京ドームのライブは間違いなく人生の一大イベントとして刻み込まれたはずで、もしこの先また本を書くことがあれば、必ずその本のどこかでふれられるだろう。楽しみだ。
その一大イベントにベストコンディションで臨むために、1年間しっかり体調管理に取り組んできたともいっていた。
「体調を崩してしまったら、スタッフさんの努力も、すべてが水の泡になってしまうから」と。
たぶん東京ドームの1日と同じぐらい、いやそれ以上に、1年間の準備期間もかけがえのない時間だったのではないか。
若林さんは情熱的でまじめで向上心があって、やわらかい心の持ち主だ。
きっと並々ならぬ想いで365日、1日1日を過ごしてきたのだと想像する。
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わたしの人生には今のところ、ライブに足を運ぶ予定はあってもライブを開催する予定はない。
そうでなくても、人を巻き込んで、1年間かけて準備に取り組むような大イベントはない。
これからわたしの人生に東京ドームライブなみの一大イベントは訪れるのだろうか。
あまり期待できないとすれば、それこそ1日1日が「本番」ではないか。
文章にするとあまりに月並みではあるが。
今、疲れ目と肩こりに悩まされながらも毎日キーボードを打ち、働けているということも、あたり前ではないのだなと。
体調を崩して書けなくなってしまったら、多くはなくても迷惑がかかる人がいる。
若林さんに勇気づけられたひとり、一ファン、一リスナーとして、今一度わたしもピリッと過ごそう、毎日を。
今日も読んでくれてありがとうございます。
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