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忘れてはいけないことを忘れていたからつらかった

月末最終日の晩というのは爽快感に満ち溢れ、酒を呑みながら気分よくYouTubeやprimevideoを視聴するのか相場だ。
しかし昨日のわたしは10月の仕事をすべて終えてもなお、11月月初からの納期の行進に遅れまいとまだPCに向かっていた。つまらないミスを連発して、泣きそうな顔をしながら。

今日は今日で、明日遠方で開くイベントに向けて中継地点で前泊だ。
昨日のミスをまだ引きずっているため、もうミスはしまいと念入りに荷物をかばんに詰める。
だがしかし家を発って間もなく忘れものに気づく。
財布やスマホなど必要不可欠なものなら迷わず家に戻るが「ないと気分が下がるけどなくてもいける」絶妙なラインのものだ。もう電車もチケットをとってあるし、諦めて駅に向かった。
駅に向かう途中に前方不注意の自動車にぶつかられそうになり、駅に着いたら着いたでSuicaが残高不足。

ひとつひとつは小さなことなのだ。
そして忘れものをしたことと車にぶつかられそうになったこと、Suicaの残高不足は関係ない。なんなら昨日のミスと今日の一連のできごとも関係ない。
ただ、ちょっと嫌なことが続いて起こっただけ。

∽∽∽

忘れものも含めてミスが続くと「どうして自分はこんなに詰めが甘いんだ」とか「なにをやってもうまくいかない」などと自分を責め、悲観的になりがちだ。「日頃の行いが悪いせいだ」などと日頃の自分を全否定さえする。

しかし、あの大門未知子でさえ失敗しないのはオペにおいてであり、私生活ではミスもするだろう(知らんけど)。
ミスは誰でもするものだし、「なにをやってもうまくいく」と思うほうが間違っている。

…過去あれだけ友人から「うまくやろうとするな」と強く言ってもらったのに、すっかり忘れてしまっていた。

わたしの場合自分のことすらままならないのだから、人が関わる家事や仕事がままなるわけがない。

本当は昨日今日だけの話じゃない。10月はなんだかずうっと「ちょっと気分の重い日」が続いていた。「うまくいっていない」と思っていたからだ。でも、うまくいかないのがふつうであり、10月は自分の思考が間違っていた。だから余計につらかったんだ。

フラットにみれば、うまくいかなかったことばかりじゃない。
週に2回はジムに行けていたし、ストレッチも毎日続けたし、仕事だって問題なく進んだ日のほうが多かった。難しい仕事もあったけれどなんとか形にしたし、日帰り旅行にも行けたし、自分のクリエイティブな活動もおこなった。
できたと思えることだってあるのに、軽視しすぎである。
「うまくやる」のハードルが高すぎるから、こうなってしまうのだ。

11月のわたしは「うまくいかない」をデフォルトにしたい。
なにもしなければミスさえできないのだから、ミスは行動の証である。途中なにかミスをしたとしても、なんとかなればそれでよいではないか。

前向きすぎず、ポジティブに偏りすぎず、淡々と自分をみつめて。



今日も読んでくれてありがとうございます。
あなたの10月は、どんな月になりましたか?

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