桜木さんとナイスミドル
1990年~1996年の6年弱にわたって連載されたSLAM DUNK。
つまり桜木花道は高校1年生を6年間続けたわけだ。
1996年に高校1年生だったとすれば、花道は今年44歳になる。春子さんも。
今年44歳になる有名人を調べてみると、松坂大輔さん、岡田准一さん、広末涼子さん、小池栄子さん…。
16歳のときには高校球児だった人、アイドルだった人さまざまだが、28年も活躍しつづけるってすごいこと。
スポーツの世界や芸能の世界はよく知らないけど、消費され代替されるリスクがつねにつきまとうなかで、長く活躍できる人はやはりよい歳の重ね方をしているのだろう。
そして花道くんはどんな44歳になっているんだろうねえ。わたしの大好きな水戸くんも。
くたびれたおっさんにだけは、なっていてほしくない。
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ところで、かっこいい大人ってなんだろう。
あまり年齢で分けて考えたくないが、30代は社会人として成長する時期で、40代でやっと社会人として一人前になるんじゃないか。
だって一般的にはだいたい20歳そこそこで社会に出ていくわけだから、30代は社会人10歳~20歳でしょ?
で、40歳で「社会人ハタチ」になる。
子どものうちは、嫌なことがあるとすぐ泣く赤ちゃんのように感情と勢いでわりとなんとかなる。
でも大人になるにつれ、そうはいかなくなる。
ナイスミドルはたぶん、自信・謙虚・感謝・愛・自分の5要素、そしてそれらを語ることばを持っている人ではないか。
自信・自分・感謝・謙虚・愛
仲良くしている人生の先輩から教わった受け売りなのだけど。
自信と自分がなければもういい加減「今までの人生なにしてたの?」感が否めない。
親しき仲でさえ感謝の気持ちが人間関係の潤滑油であることは言うまでもない。
それでも謙虚さと愛がなければ、ただのわがままで偉そうな老害に成り下がってしまう。
どれかひとつ秀でていればよいわけでなく、5つすべて兼ね備えていること。
またどんなに素晴らしい人柄であっても、ことばひとつで与える印象が180°ひっくり返ってしまう。
…もったいないことだよね。
自分の考えや感情をことばにするのは難しいけれど、言葉にできないと態度に表れ、時には手が出る。
…これではナイスミドルとは対極の有り様だろう。
まあ別にミドルに限った話じゃなく、当然その上の世代もだし、下の世代も早くことばを味方につけるに越したことないけれど。
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フリーランスは人間関係が気楽だと思われやすいし、わたし自身もそう思っていたけれども、実は意外と紙一重だと感じる。
会社組織のような上下関係・横の関係は、最悪「我」を滅すればまあまあやりすごしていける。
いわゆる思考停止というやつ。
でもフリーランスは仕事相手も仕事仲間も自分で選べる以上、良くも悪くもわがままになりやすい。
自分の裁量ですべて選べるからといって「なんでもあり」ではないから。
最近の自分はそこらへんをすこし、履き違えかけていたように思う。
自信・自分・感謝・謙虚・愛。
もう一度自分に言い聞かせて、よい歳の重ね方をしていきたい。
そう思うと高校1年生の時点であれだけの人間性が備わっていたのだから、きっと花道さんも水戸さんも、ナイスミドルになっているに違いないね。
今日も読んでくれてありがとうございます。
あなたが思う「ナイスミドル」はどんな人ですか?