散歩中の脳内通知はスワイプする
「今月は余裕がありそうだ」
自分の予想に何度裏切られたことか。
今月も余裕のない月末である。
そうなってくると1分1秒でも惜しい。
今日は散歩を休もうかとさえ思う。
でも、休まない。
忙しさを理由に休んでしまったら、休みグセがつきそうだから。
…でもねえ…
そういう日の散歩は、あまりうまくないんだこれが。
「あの記事を仕上げなきゃ」
「あのクライアントに連絡しなきゃ」
「あっ、トイレットペーパー買ってこなきゃ」
鳴り止まない脳内ポップアップ。
意識を取られすぎて、曲がるべき角を曲がりそこねてしまった。
…散歩で気分転換といっても、悪いほうに転換しているではないか。
∽∽∽
人間「忘れろ」といわれてもそうは簡単に忘れられないものである。
忘れてはいけないことをポイポイ忘れてしまうのに、忘れたいと思えば思うほど忘れられない皮肉なホモサピエンス。
でも今日はちょっと、散歩中の止まらない脳内通知をサイレントモードにする糸口がつかめた気がする。
①足の裏に意識を向ける
ふだん歩いているとき、足の裏のどこに力が入っているかなんて、まったく意識しないでしょ?
「かかともつま先も力入っとるわ」と思うでしょう。
でもね、意識を向けてみると意外と偏っているのよね。
あれ?ぜんぜんつま先使ってなくない?とか。
なんか内側に力が偏ってない?とか。
さらに、足の裏をまんべんなく使って歩こうと思うと、これが意外と難しいのよ。
けっこう集中できるからおすすめ。
②腹に意識を向ける
下半身と上半身をつなぐ腹に意識を向けてみるのもよいね。
背中をまるめてタラタラ歩くのではなく、1歩踏み出すときに腹から足を動かす意識。
そうすると、おのずとおなかに力が入る。これはよい腹筋運動ではないか。
それに、前を向いて歩ける。
自分がふだん、いかに下を向いて歩いていたか気づかされる。
「今日は雲ひとつない空だなあ」
「あれ?あそこのお店、閉店したんだ…」って、視線が自然といろんなところに動く。
そうやっていろんな景色に目移りするもんだから腹筋への意識は薄れてしまうんだけど、脳内通知を止められさえすればよいのだから無問題である。
③探しながら歩く
黄色い花を探して歩く、青い車をカウントする、赤い看板をカウントする…
とにかくなにかターゲットを決めて、探しながら歩く。
できれば、多すぎず、少なすぎないものがよい。
見慣れたはずの景色でも、意外と自分の記憶って間違っているし、カウントしようと思ったら集中していないとすぐ忘れるから。
これもゲーム感覚で楽しい。
なにかを忘れたければ、別のなにかに集中する。
脳内通知を忘れようと意識するのではなく、その意識を別の場所にスワイプしてしまうのだ。
…まあ、帰ってきたら帰ってきたで、今度は仕事に意識が向かなくて難儀するんだけども…。
それはまた追い追い対策を考えよう…。
今日も読んでくれてありがとうございます。
あなたが「忘れる」ためにしていること、なんですか?
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