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キャリアデザインに関する推奨書籍📚

キャリアの語源はラテン語で『轍(わだち)』と言われており、道筋を示しています。
人は環境の生き物との言葉があるように、たった一度の人生で、理想的な道筋を歩むには、”どれくらいやるのか”と努力することはもちろん、”どこで”と環境選びがとても重要です。
そこで、理想のキャリアを考えていく推薦書籍をまとめましたので、ご参考となれば幸いです!


1.スタートアップで働く(志水雄一郎)



国策の後押しによってスタートアップ市場の起業や転職のキャリアに経済合理性が伴っているとの事実を学びことができ、”人間が選択できる最も美しい行動は挑戦である”と一歩踏み出すことの勇気、踏み出した決断の支えとなる著書です。

< 気づきPointの例 >
・知らないことは未来の可能性を狭めてしまう。インプットとアウトプットが世界を変える
・日本では平均給与や労働分配率も上がっていない。一方で、社会保障は減り、税率は上がり、退職金制度も揺らいでいる。生涯収入は減っているのに、税金は増え、物価が上がっている。実質所得が減っている。
・自己分析の名のもとに自分の過去の価値観のみで人生を選択してしまうのは、もったいない。


2.転職2.0 日本人のキャリアの新・ルール(村上臣)

短期志向で場当たり的であった転職1.0に対して、戦略的で逆算型の転職2.0の時代になり、我慢せずに自らの意志で本来の自分のパフォーマンスを発揮できる環境で挑戦していけるかが分岐点となる。挑戦するためには、選択権を持てるように強みとなる希少性の高いタグをつけていくことが重要だと気づくことができます。

< 気づきPointの例 >
・キャリアの意思決定権が個人にある時代には、自分を会社と見立て、自分株式会社を適切に経営していく。
・強みを明確にするためのフレームワーク
①自分のこれまでのキャリアを 「ポジション」「スキル」「業種」「経験」「コンピテンシー」に分解すること
②分解したらそれぞれを掛け合わせて、その掛け合わせの中に自分の希少性を知ること
・大事なのは、自分自身が世の中でどんな貢献ができるかを考えること。特に、一定の期間に何を成し遂げることができたかどうかが問われるようになるため、個人は常に「一定の期間内で成し遂げたいこと」を明確化しておく必要がある。


3.このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法(北野唯我)

転職に必要なのは知識でも情報でもなく、判断基準であり思考法。経験はポジショニングで決まるため、理想のキャリアを歩むために、伸びているマーケットへの転職を通じてポジションを取っていく思考法を物語形式で学ぶことができます。
自身の市場価値を考えるための9の質問が冒頭にあり、主人公の気づきに合わせて自己を振り返りやすいストーリーになっています。

< 気づきPointの例 >
・全ての仕事は、明確に賞味期限がある。価値がある仕事は必ずコモディティ化する。ニーズが強いからこそ代替可能になり、機械化が進む。
・会社が潰れても生きていけるかどうかは、上司を見ているか、マーケットを見ているかで変わる。
・マーケットバリューは①技術資産②人的資産③業界の生産性で決まる。


4.これから市場価値が上がる人(北野唯我)

『転職の思考法』とは異なる切り口から、伸びているマーケットの好循環の恩恵を受けるためには、仕事は誰かに必要とされ成立していくとの原理原則から、必要とされる人材になるべきとの需給の前提条件から気を引き締められます。

< 気づきPointの例 >
・転職における市場価値を決める大きな要因となるのは、成果に繋がる自分の強み。
・全ての経済活動は価値の交換。「自分の給与が低すぎる」は、自分がそれ相応の価値を周囲に提供できていないことがほとんどであり、「求めすぎている」ということ。
・身を置くき場所を決めるためには需要の拡大を予測する必要があり、そのためには「需給バランスを読む力」が必要。


5. 天職は寝て待て 新しい転職・就活・キャリア論 (山口周)

天職とは自己の中から見出すものではなく、人生のある時に思いがけぬ形で周囲から与えられるものとして、グランボルツの計画的偶発性理論を参考に、いかに良き偶然を掴み取るのかと努力し続けることの可能性を再認識できる内容です。

< 気づきPointの例 >
・産業が安定的に発展していた20世紀後半のならともかく、変化の速い時代にはバックキャスティングのキャリア設計はうまく機能しない。
・入社直後に「この転職は失敗だったかも」と考えるタイミングが危ない。うまく前向きに乗り越えられないと、 転職を繰り返す悪循環に陥る。
・過剰な自己愛の時代を生きてきた世代の自分探しの問題が危なくなっている。多少でも「自分らしくない」と思える事態に向き合わないと、逃げてしまう傾向があるが、オンリー1であることを、実生活で他者が肯定してくれるかことは少ない。


6. 志を育てる―リーダーとして自己を成長させ、道を切りひらくために(田久保 善彦)

“一定の期間、人生をかけてコミットできるようなこと”を志と定義し、小志を積み重ねていく中で、大志に気づく。いきなり自問自答をしても解は見つからないと、経験を通じて志を育てていくことの意義を見出すことができる著書です。

< 気づきPointの例 >
・志は、その時の自分が何にコミットしていたか、これから先、何にコミットするのかを表すため、決して、過去の自分の志とも、他人の志とも比較するようなものではない。
・人生100年時代が到来しているからこそ、会社に自分の人生を委ねることなく、自分の時間をどのように使うかを自分の意志で決めなければ、何のための人生なのがわからなくなってしまう。
・志を持つ人には共通して、ある日突然、大きな志が頭や心に浮かんでくるといったことはなく、紆余曲折ありながら、様々な人生経験を経ながら、志も少しずつ変化をしながら成長していくストーリーがある


7. どこでも誰とでも働ける 12の会社で学んだ“これから”の仕事と転職のルール(尾原 和啓)

どんな職場で働いたとしても、周囲から評価される人材になれなければ、どこでも好きな場所にいながら気の合う人と巡り会って働くことはできない。そして、評価は決めるのは自分ではなく仕事相手だと理解してパフォーマンスを出すことが大事だとプロフェショナリズムを意識づけできる内容です。

< 気づきPointの例 >
・働き方を変える大きな変化
①社会やビジネスが、いっそうインターネット化する。
②これから仕事で活躍できるのは、プロフェッショナルだけになる。
③会社と個人の関係がフラットに変わる。
・自分の名前で生きる勇気をもつ。ソーシャルなつながりで大事なのは、常に「自分」の情報の更新すること。
・会社にしがみついている人には、本気で会社を変えることはできない。いまの職場を変えられるのは、辞める覚悟をもって辞めずに取り組む人。


8. 未来を拓く君たちへ なぜ、我々は「志」を抱いて生きるのか (田坂広志)

人は必ず死ぬとの真理に対して、悔いのない人生を生きるために志を抱いて生きるとの死生観から物事の意味を見出すことができる著書です。

< 気づきPointの例 >
・悔いの無い人生とは、苦労困難も無く、失敗敗北無く、挫折も喪失も無い、「完璧な人生」のことではない。それは、こうした出来事を、「それがあったからこそ」で語れる人生のこと。
・「それがあったからこそ」で語るには、成長が必要。
・「志」を抱いて生きる人間は、たとえ、苦労や失敗や挫折に直面しても、人生が語りかける「声」に耳を傾け、その「意味」を理解し、ひたすらに「人間成長」の道を歩んでいくことができる。


9.スタートアップ的人生戦略(リード・ホフマン、ベン・カスノーカ)


人は誰でも「自分自身の運命の手綱は自分で握りたい」と起業家精神があるとして、現状の延長線のプランA、第二の目的のプランB、いざという時の備えのプランZと、ABZプランニングと称される複数のキャリアパターンを描く思考法を学べます。

< 気づきPointの例 >
・強みは3つの資産、大志、市場環境の歯車のみ合わせによって決まる。
・成功している人は、まず専門性を身につけ、時が経つにつれて万能型になることが多い。自分の最初の専門性と、自分の管轄内にある異なる経験や知識を、結びつけて会得していくからだ。
・人脈の多様性と幅の拡大は、キャリア転換を図ろうとしている時期には特に重要である。プランAからプランBまたはZへ方向転換するには、今とは違う分野や職域の人と知り合って、方向転築の背中を押してもらう。


10. ニューエリート グーグル流・新しい価値を生み出し世界を変える人たち(ピョートル・フェリクス・グジバチ)

固定観念に囚われずに新しい価値観に触れていくことが世の中の見え方を変えていく。そのための実践方法に気付くことができます。

< 気づきPointの例 >
・これからの時代は、自分の仕事がどこまで続くのか、先読みをしなければならない。その時が来たら、すぐに動くことができるように準備しておく。
・これからの働き方のステージは、クリエイティブエコノミーとなる。情熱、創造性、率先が求められ、0から生み出す力がある人間が生き残る時代になる。
・今の時代の成功とは、持続的に成長していることに加えて、選択肢があるかどうか。多ければ多いほど、生き残る確率が上がる。


11. ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代(ダニエル・ピンク)


ドラッカーの提唱するナレッジワーカーは左脳主導思考であり、これまでの世界標準の教育は左脳思考を育成する仕組みになっていたことで、差別化のために右脳思考で感情にアプローチする価値が高まっていると、これからの時代に必要なスキルを考えられます。

< 気づきPointの例 >
・ハイコンセプト:パターンやチャンスを見出す能力、芸術的で感情面に訴える美を生み出す能力、人を納得させる話のできる能力、一見ばらばらな概念を組み合わせて何か新しい構想や概念を生み出す能力。
・ハイタッチ:他人と共感する能力、人間関係の機敏を感じ取る能力、自らに喜びを見出し、また、他の人々が喜びを見つける手助けをする能力、そして日常的な出来事についてその目的や意義を追求する能力などである。
・物質的な豊かさに伴い、生活水準が向上したが、精神的な幸福感はそれほど向上していない。


12.フルライフ 今日の仕事と10年先の目標と100年の人生を繋ぐ時間戦略(石川善樹)


充実した人生を歩むための時間戦略を体系立ててに学ぶことができる著書です。
20代、30代、40代、それぞれの年代や培ってきたことに応じて、何に時間を投資するのかを考えを深めることができます。

< 気づきPointの例 >
・時間は、明確な目標に基づき役割や責任を果たすDoing(する)の時間と、特に目標なく過ごすBeing(いる)の時間に分けられる。仕事に励み、Well-Doingな時間ばかり過ごそうとするとバランスが悪くなってしまう。
・成功を社会的インパクトした場合に下記の3つのフェーズに分かれる。誰の信頼を得ながら仕事をするのかで重心の置き方が異なる。
①ハードワーク期:成功の度合いが直線的。質の高い仕事で周りから一目置かれる。
②ブランディング期:周りからの信頼を集め、仕事の幅を広げながら自分のブランドを固める。成功のカーブが右上がりに転じて、加速的になる。
③アチーブメント期:自分の仕事を社会に還元できる時期。曲線は垂直に近い軌道を描く。
・普通の人もすごい人も1年後の目標は変わらないが、すごい人は非連続成長のレバレッジ型が効く 2〜3年後のプランニングが上手い。


13.起業家のように企業で働く(小杉俊哉)

企業と従業員の依存度が下がり、等価交換が強まっている時代だからこそ、自身のエンプロアビリティがいかに重要か、会社組織の中でイントレプレナー精神を発揮することでローリスクハイリターンのチャンスに恵まれるのか、キャリア築き方を考えることができます。

< 気づきPointの例 >
・適切な問題文を与えられない環境では、自らの頭で「問題文を作る」ことが求められる。HOWを知っている人でなく、WHATを考えられる人、価値を生み出す人こそ必要
・キャリアビジョンを持つと、日々の仕事のやり方がそのビジョンを実現することに繫がっていく。
・他の人が断るような難易度の高い仕事を、リスクをとってでも引き受けた方が良い。万が一失敗しても評価が下がるだけ済む

※組織づくりに関する推奨書籍は下記に掲載。
https://note.com/amuro_human/n/n0a41a79bdfcb

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