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空があるから|詩


「空があるから」

ふと見あげる空に浮かぶ雲は
此処にあるようで在りはしなくて

先刻ゆらいだ確かなる白の
思ほゆ風に触れていたいと僕は云い
姿を変えゆく影を見つめていた

過ぎた其れに揺られること
心、そこに映すこと
ひとは好かんと君はいうけれど

そこに雲があった
それは僕が僕であるための
此処に空があるから
きっとずっと雲は流れ続けている

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