またしても日本の学校教育、大丈夫?ー研究者を大切にしない国の未来(1)
既出「またしても日本の学校教育、大丈夫?ー日本人科学者が中国に流出するわけ」に関連する記事が、2022年11月2日付朝日新聞に掲載された。
「研究者を大切にしない国の未来」と題し、10年の有期雇用の研究者が「雇い止め」になり、研究の場を失うという記事である。今年度末でその数3099人にも上るそうだ。
雇い止めやポストの不足で研究が続けられなくなった研究者はどうすれば良いのか。海外流出が加速するのか。それでは日本の研究力は低下するばかりである。頭脳循環を起こせば良いのだろうが、それが中国のように、今の日本に起こせるか。
雇い止めをされた研究者の言葉が未来を示唆している。
「東大で一番偉いのは、18歳で東大に入学してから65歳の退官までずっと東大にいた人です。でも、そんなの絶対おかしい。色々な大学で研究し、人材を流動化した方が、研究の現場は活性化するはずです」
こんな当然なこと、他の国ではとっくにやっている。多国籍の研究者たちによる研究の方がずっと成果を上げているという実績もある。日本だけが孤立している。
記事はさらに続けて、海外の研究者に、日本を研究の場として選んでもらえる頭脳循環が生まれるかどうか、今後の日本の研究力の未来を占うと結んでいる。研究者を大切にせず10年で雇い止めする国に未来はないと⁉️