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韓国ドラマ「私の頭の中の消しゴム」ー「許しとは心の部屋を一つ空けること」
また見てしまった、ソン・イェジン主演作品。「愛の不時着」の彼女と印象が違って見えて、本当にイェジンなのと思うことしきり。この作品のイェジンは、もっと初々しくて、愛苦しさ満載(ずっと若い頃の作品だからなのでしょうけど)。
相手役男性も、うまかった。途中でヒョンビンが演じているのかと感じる時があった(あの「共助」コンフィデンシャルで演じた孤独で、復讐心に燃えた北朝鮮の警察官役の彼と、このドラマでイェジンと出会った頃の粗暴で怒りを秘めた男のチョン・ウソンが何故かダブった)。
何かの記事でヒョンビンは、この男優チョン・ウソンを尊敬してやまない一人だと読んだことがあるけど、演技も似てくるのだろうか?
このドラマで心に残った言葉「許すことは、心の部屋を一つ空けること」 なんだか、自分の心が軽くなるように感じた。このドラマが、アルツハイマーという絶望的な病に犯された女性のつらい話だっただけに、この言葉に惹かれた。
イェジンは、哀しみを情感たっぷりに表現できる女優だと思う。「39歳」といい、「愛の不時着」(特に、39度線での別れのシーン)といい、何度見ても彼女の演技に引き込まれる。リ・ジョンヒョクの名前を叫びながら走り(彼女の走る姿も絶品👍)、彼の胸に飛び込み、「もう一生会えないの」とたずねるシーンは彼女の真骨頂ではないか。