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日本の営業にイノベーションを|技術で営業848万人を支えていく

※本記事は、VPoEのBenjamin Priceのブログになります。
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amptalkがシリーズAで10億円の資金調達し、日本の営業を変革するという使命を加速させることを発表できました。2024年11月に新たに技術部門副社長に就任した私から、全国の848万人の営業プロフェッショナルを支えるために、どのように技術チームを拡大しているかをお伝えしたいと思います。

主なポイント

・エンジニアリングの課題:848万人の営業プロフェッショナル向けにスケーラブルなソリューションを構築
・amptalkのアプローチ:AIとデータドリブンなセールスイネーブルメントプラットフォーム
・現在の実績:日本の主要なSaaS企業5社中4社を支援
・次のステップ:エンジニアリングチームを拡大し、イノベーションを加速

日本には848万人の営業プロフェッショナルがいますが、彼らは大きな課題に直面しています。それは、営業の複雑さが増す一方で、研修やスキル開発に使える時間が限られているという現実です。この課題には、技術による変革とスケーラブルなエンジニアリングソリューションが必要です。
私は2024年11月にamptalkのVPoEとして参画し、この問題解決に取り組んでいます。ちょうど3つ目の製品を発表し、シリーズAの資金調達を進めるタイミングでこの役職を引き受けたことは、絶好のタイミングでした。

営業の進化に関する課題

営業環境の変化

日本の営業環境は根本的な変革を遂げています。大きく分けると、企業は以下の3つの課題に同時に取り組んでいます:

  • 労働人口の減少

  • 離職率の増加

  • コロナ後の営業スタイルの劇的な変化

従来の営業研修や育成のアプローチは、もはや通用しなくなっています。

育成のギャップ

現在、営業マネージャーは自分のチームの育成にわずか14%の時間しか充てられません。このため、体系的な研修の機会が不足しており、営業の複雑さが増す中で、特に問題です。さらに、企業は営業研修コンテンツに多大な投資をしているにもかかわらず、その90%は使われていないという現実があり、これは大きな非効率性を示しており、改善の余地が大いにあります。
"エンジニアリングの課題は単なる技術的なものではありません。それは、日本の営業業界全体において人間の可能性をスケールすることです。"

実際の影響

これらの課題がどのように顕在化しているかは、私たちの顧客のストーリーからも明らかです。企業向け調達SaaSの提供者であるLeaner Technologiesは、初めてのアウトバウンド営業においてわずか1%の成功率にとどまっていました。問題は単なる「電話をかける」ことだけではなく、顧客のニーズを理解し、価値を効果的に伝えることにありました。amptalkのソリューションを導入した結果、蓄積された顧客との対話の情報を活用することで、営業チームの学習を支援し、成功率を20%に向上させることができました。

完全なソリューションの構築

営業支援の進化

私たちのセールスイネーブルメンへの取り組みは、amptalk analysisのから始まりました。このツールは、日本における商談解析ツールのスタンダードとしてのポジションを得ることができました。営業のやり取りを自動的に文字起こしし、要約し、分析することで、IP電話からビデオ会議システム、オフラインまで、すべてのチャネルに対応します。現在、日本のトップ5上場SaaS企業のうち4社、富士通様やイトーキ様などの大手企業に、このプラットフォームをご活用いただいています。

連携されたシステムの力

私たちのアプローチの特徴は、ツールとチームの間でシームレスに連携されている点です。Leaner Technologiesがamptalk分析を導入し、自社のコミュニケーションツールと連携させたところ、重要な発見がありました。それは、単に通話の定量的な数値を分析することだけが価値ではなく、顧客との対話の詳細から全員が学べるようなつながりのあるエコシステムを作ることにこそ価値があるということです。彼らは成功した営業会話のライブラリを作り、新しいチームメンバーが実績のあるアプローチを学べるようにしました。
"私たちのエンジニアリングチームは、単に製品を作るだけでなく、営業のすべてのやり取りが組織の学びを促進するエコシステムを構築しています。"

amptalk coachのリリース:次の進化へ

現在、amptalk coachの登場により、私たちは育成のギャップに更に直接的な解決をご提案しています。このAIを駆使したツールは、現在企業に存在する普遍的な研修コンテンツをよりインタラクティブなシナリオに変換し、企業の既存の営業資料や顧客事例を学び、個別にカスタマイズされたロールプレイングセッションを作成します。単なる練習ではなく、営業プロフェッショナル一人ひとりのニーズに適応する継続的な学習環境を提供することが目標です。

未来のエンジニアリング

目的を持って構築

私がamptalkに参画して最初の数週間は、持続可能な成長のための基盤作りに集中しました。既に10人の優秀なプロダクトエンジニアがチームに加わり、拡大計画も進めています。採用のみならず、現在のチームと今後新たに加わるメンバーを支えるためのフレームワークを作り上げています。エンジニアリングチームは単に人数が増えているわけではなく、技術的な卓越性と革新を育む構造を築いています。
"スケールに対応する基盤を構築しつつ、イノベーションを加速する機動力を維持しています。"

協力的な文化

私が入社して初めての週に行ったのが、エンジニア一人ひとりとの1on1です。これらの会話は、タスクや目標についての議論ではなく、それぞれのエンジニアのキャリアや視点、志向を理解することに重点を置いてより信頼関係を築くのに重要な話をしました。
この信頼とオープンなコミュニケーションを大切にする姿勢は、私のみならず、amptalkの組織全体のカルチャーとしてあります。例えば、営業に関するディスカッションは、オープンなSlackチャネルで透明に行われ、エンジニアリングチームは実際の営業プロセスや課題について直接的な洞察を得ることができます。また、営業チームのメンバーは製品開発の積極的なパートナーとして、新機能を定期的にテストし、即時のフィードバックを提供しています。この協力的な環境によって、私たちは単に孤立して製品を作るのではなく、営業プロフェッショナルのニーズに本質的に共鳴するソリューションを創り出しているのです。

戦略的方向性

私たちのエンジニアリングOKRは、次の3つの主要な柱に基づいています:

  • 高いパフォーマンスを発揮するエンジニアリング文化を育成する

  • 明確な成長フレームワークを実施する

  • 予測可能なデリバリーと迅速な反復ができる組織構造を確立する

特にキャリアフレームワークの開発はエキサイティングで、チームと共に実際の経験や希望を反映させる形で作り上げています。

エンジニアチームに参加しよう

シリーズAの資金調達、amptalkcoachのローンチ、そして私たちのエンジニアリング戦略は、エキサイティングな転換点を迎えています。私たちは特別なものを作り上げようとしており、そのインパクトを日本の営業エコシステム全体に拡大するためには、優秀なエンジニアの力が必要です。
現在、いくつかの重要なエンジニアリングポジションを募集しています:

  • 日本のトップSaaS企業が信頼する分析プラットフォームを進化させるフルスタックエンジニア

  • 営業チームが学び、パフォーマンスを変革するAIツールを開発・強化するフルスタックエンジニア

  • 営業プロフェッショナルがどこで働いていてもamptalkの力を発揮できるモバイルエンジニア(Flutterベースのアプリケーション開発)

数百万の営業プロフェッショナルがどのように働き、学ぶかに大きなインパクトを与える製品を作りたいという情熱がある方には、この上ないチャンスです。最先端技術を使い、複雑な技術的課題に挑戦し、技術的卓越性と協力的なイノベーションを大切にするチームと共に成長できます。
営業を革新させるサービスを一緒に作りませんか?現在の募集職種については、こちらのリンクからご覧ください。

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