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パウロのとげ

寒い夜です。
今日も聖書のお話をきいてください。

私には強迫症という持病があります。
大変苦しいものでこれさえなかったら
と思わない日はありません。
これさえなかったらもっといろんな
ことが出来ていたことでしょう。
皆さんもこれさえなかったら
と思う苦しみはありませんか。

聖書にはパウロという人がでてきます。
パウロはいいます。

私は肉体に一つのとげを与えられました。

コリント人への手紙第二12-7

高慢にならないように「とげ」が与えられた
というのです。一説には目の病気ともいわれている
パウロの「とげ」。これさえなかったらとパウロは
神に何度もこのとげがなくなるよう祈ります。

わたしはとげについて考えました。
わたしにとってこの「とげ」は強迫症だったように
思います。強迫症は苦しいです。
でも、わたしの世界は、わたしの見ている世界は
とても美しいのです。
毎日を生き延びる事だけで精一杯ですが、
わたしの見ている世界は美しいのです。

だからわたしはこの「とげ」を受け入れよう
と思います。強迫症が無かったら
わたしは本当に幸福だったのでしょうか。
苦しいけれど
この「とげ」があるからわたしなのです。
この「とげ」がないわたしは
わたしではないのです。

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