ももた

気がつけば40代後半のおばちゃんになっていました。強迫性障害の持病があります。森田療法初心者です。森田療法を通じて自分の症状を少しでも楽にすること。それを通じて誰かの辛さが少しでも楽になりますように。

ももた

気がつけば40代後半のおばちゃんになっていました。強迫性障害の持病があります。森田療法初心者です。森田療法を通じて自分の症状を少しでも楽にすること。それを通じて誰かの辛さが少しでも楽になりますように。

最近の記事

直接に与えられたもの

カウンセリングを月に二回受けている。 不覚にもカウンセリング中に泣いてしまった。 「強迫観念や予期不安はあなたを守ってきた」 言われたからだ。そんな風に不安を捉えたこと はなかったように思う。 強烈な不安感は本当に辛く苦しい。 何故、わたしはこの不安感を手放さないのだろう。 幼い頃、母の不機嫌が怖くてたまらなかった。 予期不安や強迫観念は死の恐怖(社会的死も含む) だという。現実にどんなに辛いこと 例えば母さんに叩かれたり酷いことを言われても 死んでしまうよりずっといい

    • パウロのとげ

      寒い夜です。 今日も聖書のお話をきいてください。 私には強迫症という持病があります。 大変苦しいものでこれさえなかったら と思わない日はありません。 これさえなかったらもっといろんな ことが出来ていたことでしょう。 皆さんもこれさえなかったら と思う苦しみはありませんか。 聖書にはパウロという人がでてきます。 パウロはいいます。 高慢にならないように「とげ」が与えられた というのです。一説には目の病気ともいわれている パウロの「とげ」。これさえなかったらとパウロは 神に

      • 予期不安

        予期不安は時に実際の不安よりもずっとずっと苦しい。 この言葉を聖書で知るまで 私はこの予期不安がたまらなく 苦しかったように思う。 もし、こうなったらどうしよう。 まだ起きてもないことを ずっと恐れつづけると 私の足はすくんでしまう。 キリスト教では苦難を苦しみとはとらえない。 そもそも神は善いことしかされないと考える。 それが私たちにとってどんなに苦しいことでも 神が行うことはすべて善いことだという。 「すべてをゆだねる」ということだ。 神は私たちに堪えられない困難を

        • 進化ではなく変化

          星野富弘さんが最近亡くなられた。24歳の時不慮の事故で首から下が全く動かなくなり、その後は口で素晴らしい花の絵と言葉を残された。 星野さんのこの言葉をふと思った。 今、神経症の症状に苦しんでいるひとがよく「元気なころに戻りたい。症状に苦しむ前にもどりたい」と口にする。私は6歳から強迫性障害だったからあんまりよい時はなかったけれど、それでも調子のよかった時があって、その時にもどりたいとよく思う。そして昨日より、今日、今日より明日。と進化していくことを求めているような気がする。で

          強迫性障害が悪くなって8ヶ月。久しぶりに風邪をひいた。 風邪をひくのは症状が和らいできたからかもしれない。 身体はしんどいけど少しだけうれしい。

          強迫性障害が悪くなって8ヶ月。久しぶりに風邪をひいた。 風邪をひくのは症状が和らいできたからかもしれない。 身体はしんどいけど少しだけうれしい。

          生活の発見会 オンライン基準学習会

          強迫性障害当事者にとって一番辛いのは 理解してもらえないこと。 どうみても普通の元気な人にしか見えない 私がどう病気を説明しても 伝わらない辛さ。 本人にも神経症だという自覚が薄く それが未治療期間の長期化にもつながる でも、生活の発見会に入会して わたしは少し救われている。 JupiterというZoomの学習会では 同じ症状のひとで互いに自分の辛さについて 伝え合う。自分一人じゃないんだなあって ほっとする。 9月からオンライン基準学習会という 学習会に参加している。

          生活の発見会 オンライン基準学習会

          強迫性障害介護職員初任者研修へ③

          介護職員初任者研修二日目。 前日。早速いつもの強迫太郎 「眠れなかったらどうしよう」がやってきた。 「眠れない→初任者研修をぶっちする→ 介護業界から追放」なんだそれ(>_<) そして今までの強迫観念は消え去るんだなあ。 やっぱりこれおかしいよなあ。といつも思う。 やっぱり多めの薬を前日にぶっこんだら 朝だった…。 でも、今日はなんだかよく眠れなかったみたいで もやもや気持ち悪い。この気持ち悪さが 強迫性障害の人はたまらなく嫌なんだと思う。 気分本位から目的本位へ そ

          強迫性障害介護職員初任者研修へ③

          あるがままの自分で生きる

          岩田真理さんの本を本を読んでいる。 岩田さんの森田療法にたいする考えは 柔軟で柔らかい。 神経質の悩みは「あるがまま」を否定することから 始まる。自分の感じる不安や苦しみをあっては ならないことだと取り除こうとすることから 始まる。 小さいころ「あるがまま」を否定されて育った。 いつも母さんの顔色を見ながら生きていたと思う。 嫌なことを思うこと、イライラすること。 嫉妬したり、憎しみを持つこと。 人間にとって自然な感情を隠して生きてきた。 そうしなければ生きて行けなか

          あるがままの自分で生きる

          とりあえず手が痛い。

          手が痛い。 朝から子ども食堂でお弁当作りの手伝い。 大好きなkちゃんと更年期の話題で盛り上がる。 私よりちょっと年上のkちゃんが 「手が痛い」という。 そういえば私も最近手が痛い…。 実は介護初任者研修を受けて(まだ一回目) 私は絶好調だった。 「よし!これで自立だあああ」 と。私の家事スキルは無駄に高い。 あとそれくらいしかスキルがない。 そこにかけていた私の手が痛いのだ。 私の中の強迫太郎が囁く…。 「手が痛い→多分難病→やはり自立できない  →強迫性障害悪化」 あ

          とりあえず手が痛い。

          強迫性障害、介護職員初任者研修へ②

          強迫性障害の治療のため、気持ちを外にそらすべく わたしはとりあえず働くことにした。 森田療法ではとりあえず尻軽にやってみる ということを大切にする。 神経症が治ったら行動する。不安がなくなったら 行動するではない。 不安を持ちながら不安のままで行動するのだ。 介護職員初任者研修の直前、私は大きな後悔の中にいた。 また例の不安「眠れなかったらどうしよう…」だ。 そして強迫症の人はいつも最悪の結果を妄想する。 それがあたかも現実のように感じる。 わたしはまた妄想した。 不眠で

          強迫性障害、介護職員初任者研修へ②

          強迫性障害、介護職員初任者研修へ①

          強迫症が酷くなって7か月。 強迫性障害は酷くなると鬱になり 希死念慮まででてくるから要注意だ。 強迫症の人はとにかく一つの問題を 考え続ける。それは問題を一つに絞ることで 自分を守っているという面もあるけれど 現実の生活は停滞してしまうと思う。 頭で考えすぎるのだ。頭で考えすぎず とにかく何でも尻軽に手を出してみる。 完璧主義の強迫症の人は病を口実にして 自分の不完全さを隠す。 でも、とにかくやってみて失敗を経験する そのことが大切だと思う。 「自分以外の人は失敗などしな

          強迫性障害、介護職員初任者研修へ①

          強迫性障害働きにでるってよ➁

          「主人の仕事が気になってしかたない」 この強迫観念に苦しめられて半年。よく考えて見ると タフで、あり得ないくらい前向きな主人は何とかやってる。 でも主人が帰ってくる時間になると過呼吸になっていた。 もうしんどくて死にそうだった。 巻き込み行為で家族は崩壊寸前だった。 森田療法を始めて、集談会に参加して、とうとう教会に まで行ってとにかく行動して見た。 森田では「気分本位」になることではなく 「行動本位」であることをよしとする。 つまりどんなに辛い気分の中にあったとしても

          強迫性障害働きにでるってよ➁

          強迫性障害働きにでるってよ①

          持病の強迫性障害が酷くなって半年。 もういろんなことをやって大騒ぎだった。 7月には死にかけた。 そんな私がなんとパートに出ようとしている。 理由はいろいろ。 一番の理由は半年前からやってる森田療法だ。 森田療法は本当に難しくて一朝一夕で効果がでない。 薬を増やす方がずっと早く不安を取り除くことが出来る でも、薬を増やしても強迫性障害は決して治らない。 昨日20年ぶりに履歴書を書いた。 もう幸か不幸か結婚してから ずーっと働いてないから 履歴書スカスカだ。 でも、これが

          強迫性障害働きにでるってよ①

          たどり着いたもの

          強迫性障害の持病がとても悪くなってから半年。 ある出来事がきっかけで悪くなったのだけど 今も解決はしていない。 それでも、半年前よりずっと元気になった。 今日ももちろん辛かったし、死にたいなあとか 思ったし、しんどい一日だった。 一日一日死なないようにやっと生きのびている感じ。 でも今日を生き抜くことで人生が変わる そういう「時」をいまは生きているのだと思う。 何ごとにも「時」があって それは神さまが作ったもので私たちに どうすることもできない。 私たちが悩んだところで

          たどり着いたもの

          強迫性障害の未受診期間

          強迫性障害の未受診期間の平均は4.7年。 私が治療を始めたのは発症から40年…。 しばし言葉を失う…。 何故こんなにも未受診期間が長くなってしまうのか。 わたしなりに少し考えて見た。 「わかりにくい」 この一言に尽きる。 つまり 自分の生きづらさの根柢にあるもの の正体が「わかりにくい」のだ。 特に早く発症したり、 強迫行為をあまり伴わなかったり、 女の子の場合恥ずかしいから隠してしまう。 そのままなんとか大人になって なんとかやれてしまう。 私が医療につながるこ

          強迫性障害の未受診期間

          強迫症あるある。

          強迫性障害の人なら「あーあるある。」 とわかってもらえると思うけど、頭の中に人がいる。 その人が強迫観念を耳元でささやいてくる。 「本当に大丈夫か。大変なことになるぞ」 こんな感じで。だから現実の世界と強迫観念で作られた世界 との境界があいまいになる。 自分が作った極端に恐怖に満ちた世界が 現実の世界の様に感じる。 本当の世界ってどんなだろう。 感覚に頼るとき、わたしはそれに触れている と最近感じる。 若くてちょっとザラザラした娘の腕に 触れるとき。犬の耳の後ろのふわ

          強迫症あるある。