
Photo by
akira_malibu
森田療法と「生の欲望」
今日は介護職員初任者研修だった。「眠れなくて行けなかったらどうしよう。」とずっと思っていたけれどなんと無遅刻、で今のところ皆勤だ。私が一番びっくりしている。今日はシーツの交換と体位変換の実技だったのだが、利用者役と介護者役に分かれて大騒ぎ。本当に楽しかった。二〇イの初任者研修は本当に楽しい。先生もとても面白いし、一緒に勉強している人ともすっかり仲良しになった。
以前の私は、介護という仕事に偏見があったように思う。私でも介護職なら働けるんじゃないかという卑屈さがあったと思う。でも、研修も中盤にさしかかり自信と、この仕事をして見たいという思いが生まれている。
森田には「生の欲望」という言葉がある。強迫症の人はもともとこの「生の欲望」が大変強い。人より優れて居たい。完全な安心を手に入れたい。充実した生を生きたい。その欲望は様々だが、皆「生きる」ことに対し、エネルギッシュである。そのエネルギーを鬱を治すこと、神経症の症状を消す事に向けてはいけない。鬱は治さない。神経症とは一生共存する。その決意をし、エネルギーを仕事や趣味、好きな勉強などにむける。「生の欲望」を生かす生活をする。
わかっているけれどなかなか難しいのが本音だ。でも、とりあえず興味を持ったことに手を出してみる。恐怖や不安をもったままやってみる。
森田療法は行動療法ともいえる。そしてある日、強迫観念が薄れていること気持ちが流れていることを体験する。森田は難しい、時間がかかる。そして本を読んだだけでは決して良くならないと思う。思考を変え、行動を変え、そして、習慣を変える。そのことによって人生が変わる。
わたしもその途中だけど森田を続けて見たいと思う。