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107日目 「紳士!二足歩行するシベリアンハスキー」「やあやあそこな君」 下を向いて歩い…
106日目 「再入学!煉獄戦士ドラゴンスレイヤーCOSMOS」 調子の狂ったチャイム音が響き、お…
104日目 「不気味!水鏡の向こうの黄昏町」 遠くから複数人が走る音が聞こえる。それと方向…
103日目 「再会!橋を渡りたい化け物」 歩いて歩いて角に浴びた返り血が乾くころ、見覚えの…
101日目 「はい面接!テメエの顔も見飽きたぜ」「……頭痛い」 学校を去り、また住宅街を…
100日目 「黄昏鰤スペシャル放送 ~卒業~」「ッギャあああ!!」 狂乱したおれはなりふ…
98日目 「冷凍!かじかむ記憶」 今日も今日とて歩き回っていたら、槍のようなもので武装した人間たちに奇襲され、抵抗したものの目を刺し貫かれてとっつかまった。肩や踵もざくざく斬られて動けなくなる。手際にいっそ感心したほどだ。なんにせよ目が見えないと猫も探せないので、早く殺してくれと祈った。 なにやら引きずられて、水の中に落とされる。溺死寸前のところで引き上げられた。 「水死しない奴もいるからな」「はい」「わかりました」 そしてまた引きずられて、冷たい床に投げ飛ばされたか
96日目 「再々登校!旋律鬼兵ドラゴンスレイヤーf(フォルテ)」 ぎんごん、がんごん、やたら…
94日目 「火葬!放火少年団の暴虐」 ひとしきり黒い獅子の肉球を揉み倒したあと、アーケード…
93日目 「激闘!黒獅子は黒猫に非ず」 気配の死んだアーケード街を通り抜けていると、ふと影…
92日目 「返礼!猫目の少女はまた笑う」 「……あれ? お兄さん」 住宅街を歩いている…
91日目 「暗渠!誰かの安らぎの道」 おれは夕暮れの並木道を足早に歩いていた。左手を強く…
90日目 「諦観!猫目の少女は震えて笑う」 寂れた小さな公園に、なぜかモーターボートが打ち捨てられていて、おれはそこで少女に出会った。高校生くらいだろうか。細い体を抱きしめるようにしゃがみこみ、ボートの上で震えている。気温のせいではない。あまりに痛切な雰囲気で、おれは思わず声をかけた。 「……どうも」 少女は顔を上げた。顔面に大きな傷がある。ぱちり、と一度まばたきをした目は人間のものと違っていた。白目がなく、きんいろで、瞳孔が縦に細い。まるで猫のようだ、と思ってどきりと