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「黄昏町の怪物」という、診断メーカーを使ったゲームがある。診断メーカーで出た日替わりの…
28日目 「食事!おいしいおにく」 新品の服を纏い、少し気分良く町を歩く。これなら見られて…
27日目 「最恐!ありがとう、可哀想仮面」 代わりの服を探すために、近くの空き家をいくつか…
23日目 「三度目!鉄柵門はもういやです」 目の前が赤い。赤い中に人影が映る。頭の形がいび…
20日目 「惰性!なんか出てきたから斃しました」 暗い気持ちがこびりついたまま、足元だけを見て細い路地を進んでいた。と、真正面から轟音がしてさすがに顔を上げる。赤い毛皮のかたまりが、ブロック塀を押し崩して倒れていた。乗用車ほどの大きさのそいつは、前足を突っ張りなんとか立ち上がった。毛の間から牙がのぞく。 赤毛。こいつを斃せば憂さは晴れるだろうか。ちらりと考えてしまって、無性に悲しくなった。ただの怪物だ。 しかし、そいつのほうからおれに向かってきたので、突進を横に躱して、空
19日目 「鏖殺!ハッピーバースデー、黄昏マン」 胸の前、半端に上げた左手から、するりと何…
16日目 「不貞寝!第5の異形と差し入れ再び」「ッわあ」 びくん、と体が跳ねて目を覚まし…
14日目 「GET!第4の異形とようやく意味のある家」 頭の中の叫び声がふと止んだ。深く深く考…
13日目 「暗黒病院!即死で逆に安心した」 何かの金切り声が遠く聞こえて目が覚めた。 仰…
12日目 「残虐!第3の異形と囲んで棒で叩く住人」 流れる水の音で目が覚めた。前にもこんなことがあったな。おれは川べりに転がっていて、腿から下は水に浸かっていて、木材の塊に上半身を預けている。今度の木材は、机ではなくて箪笥の成れの果てらしい。それに掴まって、川から這いずり出た。ズボンがびしょびしょだ。 焼き殺されたときの炎が目に焼き付いて離れない。うう、と呻きながら右目をむちゃくちゃにこすった。右目が無い。 「ンン?」 よくさわって確かめると、右目があったところにはぽ