見出し画像

【note限定公開】誰も教えてくれないeスポーツの裏側。#1

Amos OfficersのH(32)です。

Amos Officersとは、eスポーツチームの名前であり、eスポーツ大会の企画や運営を行っている団体である。

私は、eスポーツのプロ選手だったわけでもなければ、eスポーツやゲームに興味があったわけでもない。
社会人になり、法人営業を学び、経営コンサルティング、SNSマーケティングの経験を経て、コンサル会社を起業した後にAmos Officersの一員となった。

そんな私がAmos Officersの一員になったのには理由がある。

それは、ゲーム能力と社会人能力に関係性があること、正しい評価ができれば新たな人財やキャリアの創出に繋がるのではないか?という疑問があったからだ。

「ゲームなんて」という一言で終わらせてしまっては勿体ない。
可能性ないという証明が出来ない=可能性があるという話。
読者自身が可能性を感じるか否かは最後まで記事見て判断してほしい。
※本記事は競技性の高いゲームをプレイする人を分析した内容となる。

今回の記事は全3部(#1~#3)に分かれており、すべて読むことで様々な知見を得ることができる。
・ゲーマーという属性について
・ゲーマーと社会人能力の関係性
・新たな人財発掘ルートの確保による各企業の人事支援
・eスポーツ×採用
・eスポーツ選手引退後の雇用について
・eスポーツの新たな在り方と目指すべき未来



ゲームと聞いてどう感じるか

あなたは知っているであろうか?
日本は世界有数のゲーム先進国であることを。

特に家庭用ゲーム機やゲームセンターにあるアーケードゲームの分野では、長い歴史と影響力がある。
日本のゲームメーカーが世界的に有名で、これらの企業はゲーム業界に革新をもたらした。

また、RPGやアクション、シミュレーションといった多彩なジャンルで日本発の名作が数多く生まれ、世界中で愛されている。

さらに、近年はモバイルゲーム(スマホゲーム)の分野でも大きな成功を収めており、日本国内だけでなく国際市場にも大きな影響を与えている。

今でこそ、スマホの普及により「ゲーム」が身近なモノとなり誰しもが触れる文化であるが、日本国内では「ゲーム」の負の側面(イメージ)が根強く残っている。

私も子供のころは「ゲームなんてやるな」「馬鹿になる」と育てられ、ゲームを買い与えてもらえなかった。
友だちと話を共有できず、寂しい思いをしたと同時に、何故ゲームはダメなのか?という疑問が芽生えた。

あなたは「何故ゲームが悪なのか?」それを証明できるだろうか?
部活動を本気で取り組む学生とゲームを本気で取り組む学生の違いは何か?
スポーツ選手になる人とeスポーツ選手になる人の違いは何か?
それを論理的に伝えることは出来るだろうか?

答えは、この先の記事を読んで決めてもらいたい。


ゲーマーの属性

ゲーマーの属性は3種類に分けることができる

  1. プロを目指すガチゲーマー

  2. 本気でゲームを遊ぶランクマッチゲーマー

  3. 遊びでゲームを楽しむカジュアルゲーマー

ガチゲーマーとは、勝つための戦略構築だけでなくキャラクター性能や地形、ゲーム内のフィジカル(攻撃を当てる能力や動き)を追求し能力を極限まで鍛えている属性だ。

ランクマッチゲーマーとは、ゲーム内で実装されているランクマッチをプレイするユーザーを示す。
ランクマッチでは、順位やランクを競うシステムとなっており、高みを目指しているまたは、高みに到達した人が多くプレイする。
勝てばランクがあがり、負ければランクが下がる。
毎日世界規模でテストが行われ、勝ち負けで順位変動するイメージだ。

※ゲームにより名称は異なる。

カジュアルゲーマーは、ランクなどに参加せずカジュアルな気持ちでゲームをプレイする属性。

属性ごとに、良し悪しがあるわけではないが、ガチゲーマーとランクマッチゲーマー(高みに到達した人)は特出する能力を持っている傾向が見受けられる。
ランクマッチゲーマー(高みを目指している人)やカジュアルゲーマーにも特徴があり、人間的(社会人的)魅力持つ人が多く存在する。


ゲームが上手い人の人間的特徴

前項で説明した「ガチゲーマー」に分類されるゲームが上手い属性。
あなたはどうやったらゲームが上手くなるかご存じだろうか?

答えは単純明快。
それは「正しい努力の方法を知ってる+行動量が多い」からだ。

仕事に置き換えてみよう。
育ってきた環境や学んできたことで多少能力に差があったとしても、いきなり仕事で成果を出す人は少数派だ。

私もコミュニケーションや心理学について多く学んでいたが、社会人一年目の営業成績は悪かった。

では、どうやって成績を上げるのか?
それは、目標と期限を決めて、ゴールまで最短距離を走るために、できる人から学び、正しい努力の方法を見つけて泥臭く行動するしかない。

勉強やリアルスポーツもそうだ。
何度も問題を解き、泥臭く紙に書くことを実行する。
何度もボールを投げ、泥臭く素振りを続ける。
そういう人が偏差値の高い学校に入学したり、プロ選手になる。

何事においても、高みに立つということは人一倍行動した証拠である
更に、ゲームにおいては教えてくれる人や教材は少ない。
成功法や正しい努力も自分たちで見つけている。
何度も仮説→トライを繰り返し、何が良いのか悪いのかPDCAを回し続けた者が「ゲームが上手」に辿り着く。
ゲームだからは関係なく、好きだから、一番になりたいから、勝ちたいから、人として重要なリソースは既に持ち合わせている。
だからこそ、我々が正しく評価しなくてはいけないと私は思う。


ゲーマーが持つ能力とは

 ゲーマーが持つ能力は数えきれないほどある。
努力して甲子園に出場し、プロ野球選手になった人が、多くの社会人能力を野球から学んでいるように、ゲーマーも同じである。
今回は、代表的な項目を抜粋して紹介しよう。

チームワークとコミュニケーション

現代のゲームでは、協力型オンラインゲーム(MOBAやFPSなど)が多くあり、プレイヤー同士のコミュニケーションと役割分担が勝敗を左右する。
ゲーム内での情報共有や、タイムリーな意思決定は、職場におけるチームプロジェクトに似ている。

MMORPGでの大規模なレイドバトルでは、各プレイヤーが自分の役割を果たしつつ、状況に応じて即座に対応しなければならない。
これにより、問題解決力や適応力、他者とのコミュニケーション能力が鍛えられる。

問題解決能力とクリティカルシンキング

戦略ゲームやパズルゲームでは、複雑な問題を解決するために論理的思考と戦略的計画が求められる。
ビジネスの現場でも、限られたリソースや時間で効果的な解決策を見つける力が重要。

ストラテジーゲームでは、資源管理や軍事戦略を瞬時に判断し、実行する力が鍛えられ、これがビジネスでのプロジェクト管理や決断に直結する。

ストレス耐性とプレッシャー管理

高難度のゲームでは、失敗が繰り返されることも多く、それを乗り越えて成功するためには強い忍耐力が必要。
特に、ビジネスの世界では予期せぬトラブルが発生することがあり、冷静に対処するためのプレッシャー管理能力が不可欠。

eスポーツ大会などでは、膨大な観客やプレッシャーの中で冷静にパフォーマンスを発揮することが求められる。このスキルは、企業での大きなプレゼンテーションや締め切り直前のプロジェクト進行にも関連する。

タイムマネジメント

ゲームにおけるリソースやクールダウンタイムの管理は、時間管理の訓練にもなる。
ビジネスシーンでも同様に、限られた時間内でタスクを効果的に処理することが求められる。

リアルタイム戦略ゲーム(RTS)では、プレイヤーは複数のタスクを同時にこなす必要があり、効率的なタスクの優先順位付けが勝利の鍵となる。
このスキルは、ビジネスでのプロジェクト進行やスケジュール管理に直結している。

リーダーシップと意思決定

ゲーム内でのリーダーシップ、特にチームベースのゲームでは、他のプレイヤーを指導し、適切な意思決定を下す能力が鍛えられる。
リーダーとしての決断力や、他者をサポートする姿勢は、ビジネスの世界でも評価される。

リーグ・オブ・レジェンド」や「オーバーウォッチ」などのチームゲームでは、リーダーがゲームの流れを読み、他のメンバーに指示を出す必要がある。
これにより、リーダーシップのスキルが磨かれ、職場でのリーダー役割に応用できる。

学習意欲と適応力

ゲームでは、常に新しい状況に適応し、変化するルールやメタ(戦略の流行)に対応する必要がある。
社会人としても、新しい技術や知識を迅速に習得し、変化に対応する力が求められる。

バトルロイヤルゲームのように、毎回異なる環境や敵と対峙するゲームでは、柔軟な思考と適応力が鍵となる。
このスキルは、企業での変革期や新しい技術導入時に役立つ。


次回:「誰も教えてくれないeスポーツの裏側。#2」

次回は、今回の内容を前提に深堀した内容をお伝えします。
更に、自社でどのような取り組みができるかなども解説していきます。
記事は#3までnoteで公開するので、次回記事を見逃さないようにフォローをお願いします。

次回の内容
eスポーツ文化について
eスポーツの競技シーンに出る人の特徴
eスポーツで採用を目指す方法
ゲーム能力と社会人能力を結び付けて正しく評価する方法
自分たちができること、やるべきこと

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?