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魔法の都市〜トリノ〜

Novellaの友人でトリノ在住のLucaの案内でトリノの街を案内してもらった

雨降る中、4時間近く歩いて後半は足が棒のようになっていて頭の中は「座りたい・休みたい」がぐるぐる 何度か提案したもののLucaお目当ての「老舗カフェ」があって候補を順に当たるも満席と定休日でどれも入れず

そもそもイタリア語力が低いのに疲れていることもあって、早口のLucaの説明が右から左に抜け始めた頃に耳に残ったキーワードが「Magico(魔法)」と「Diavolo(悪魔)」

ホテルに帰ってから「トリノ・魔法・悪魔」で検索すればいいか、
って程度でしか聞いてなかったので例に漏れず、後でネット検索した内容を元に綴る


☆白魔術と黒魔術が共存する都市『トリノ』


全然知らなかったが、この世には「白魔術と黒魔術のトライアングル」なるものがあるのだとか

諸説あるようだが、白魔術のトライアングルにあたる三大都市は「プラハ・リヨン(フランス)・トリノ」、黒魔術都市は「ロンドン・サンフランシスコ・トリノ」と言われていおり、トリノは白黒魔術両方に当たるのだ

そういや、Lucaが「Torino Citta Magica(魔法都市トリノ)」 と言ってたな

☆悪魔の宮殿と悪魔の門


Lucaが「Diavolo(悪魔)」というキーワードを言ってたのがここ

通りの角にあり三角形の形をしたこの建物は「悪魔の宮殿」として知られており、この日も観光客が見物に来ていた

観光客に説明しているLuca(写真左の男性)

1673年に建てられたそうで木製のドアには精巧な彫刻がなされている

この扉は「悪魔の門」と呼ばれており、ドアの真ん中に悪魔の顔をしたハンドルが据えられている

なんでも言い伝えによると、一夜にしてこの門が現れ、ハンドルを置いて行ったのが「悪魔自身」なのだそう

ちなみにこの宮殿は過去に幾つかの殺人現場ともなったことがあり、死者の魂が彷徨っているなどども言われているのが「悪魔の宮殿」と称される所以だろうか

また、元の住所は「15番」だったが秘密のタロット研究会がここにあり、タロットで「15」は悪魔を示す番号ということで、後に住所が変更されたのだとか

私の解釈が記憶があっていれば、「悪魔との契約でお金を得る」ということから、このドアノッカーを触る人が後を立たないのだとか(今この建物には銀行が入っている、と言っていたような・・・・)

☆Traforo del Frejus(トラフォロ・デル・フレジュス)


スタトゥート広場にある記念碑「トラフォロ・デル・フレジュス」は黒天使が上に乗った円錐形の記念碑で1879年に建てられた

この黒天使の額には「五芒星」があり、下を向いており足元には彼らに倒された巨人たちがいる

これは暴力(巨人)に対する理性(天使)の勝利を表しているのだそうだが、多くの人がこの巨人たちをトンネル建設で亡くなった男性と関連づけているそうだ(traforoはイタリア語でトンネル)

この場所は有罪となった人々が磔刑や絞首刑にされ埋葬された古代ローマ時代の都市の橋に壱するため、トリノの人たちはこの地域を「太陽が隠され暗闇が始まる最西の地」と呼んでいるのだとか

☆悪魔の教会


ちなみに時間切れで行くことができなかったのだが、トリノの西側には「サタン教会」と呼ばれる教会がある 「サタン教会」と呼ばれる理由は諸説あるよう

内部に入ると教会の構造から天井に「悪魔の顔」と呼ばれる4つの顔を見ることができるのだそう(絵ではなく、楕円の窓とその間にある五角形の窪みとそれらの間に交差したアーチが相まってそう見えるのだとか)

いかんせん、訪れていないので写真がなくネット情報だけになるが、これは次回何としても自分の目で確かめたい場所だ

☆聖杯の位置を示す「グラン・マードレ・ディ・ディオ教会」


トリノの西側が黒魔術(負のエネルギー)のエリアとすると、東側は白魔術(正のエネルギー)のエリア

その中心となるのがポー川の橋向こうにある「グラン・マードレ・ディ・ディオ教会(Chiesa Gran Madre di Dio)

この日はトリノ在住の日本人女性 結夏さんにグラン・マードレ・ディ・ディオ教会からポー川、カプチーノの丘エリアを案内してもらった 悪魔の教会は行けなかったが、この正のエネルギーである教会は拝観することができた

内部に入る前に特筆すべきは、この入り口への階段脇にある台座に鎮座する彫像

なんと、この彫像が見る方向は「トリノの最も暗い隅に隠された聖杯の場所を示している」と言われているのだ

なんと!なんか、ダン・ブラウン教授が出て来そうな話ではないか

で、中を拝観してみよう

グラン・マードレ・ディ・ディオ教会は「ラ・モーレの塔」に並ぶトリノのシンボル的存在 ファサードは古代ギリシャ・ローマの神殿風(巨大な列柱がローマのパンテオンを思い出させる)だが、建物の全体としては円筒形の建物

トリノで最も重要なカトリック教会の一つ(「グラン・マードレ・ディ・ディオ
」を直訳すると「神の偉大な母」)でトリノの建築家フェルディナンド・ボンシニョーレによって1818年〜1831年に建設された

内部は円形になっておりボンシニョーレはローマのパンテオンからインスピレーションを得てドームを作ったのだとか(ファサードを見てパンテオンを思い出したのは間違いじゃなかったのか)

ローマのパンテオンのドームの方がずっと前に作られたのに、ずっと大きい
あの時代に古代セメントでよく造ったもんだ

パンテオンについてはこちらを参照

教会内には多く彫像などがあり、ちゃんと下調べしておけば「必見」の作品もあっただろうに、結夏さんと小声でおしゃべりしながらぐるっと回って終了(笑
もちろん、簡単に結夏さんから見所も説明してもらったけど忘れている・・・

主祭壇の「聖母子像」はアンドレア・ガラッシ作

いつも思うが硬い大理石という1つの素材で布だったり皮膚だったりをやわらかさや温かさなどをよく表現できるなぁ 息遣いまで聞こえて来そう

こちらは十字架のイエス像

イエス様の像って傷口がリアルで痛々しい・・・・

こちらは彩色された聖母マリア像

色合いが優しくて表情も穏やかでいいなぁ

本当はじっくり調べて本投稿を綴りたかったが、無理だった〜
何も考えず下調べもなく行き当たりばったりの私、薄っぺらい解説になってしまうが、詳細に解説しているサイトを見つけたのでリンクを貼っておく

次回トリノへ行く時は、「魔法」をテーマにじっくりと回ってみたいと思う

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